ロマネ・コンティーを生産するブルゴーニュのトップドメーヌ。その存在感の大きさは誰もが承知するところだろう。収穫する前の葡萄を食べたことがあるが、ルロワとDRCだけが、非常に酸の強いしっかりとした味わいだった。他の畑の葡萄は非常に糖度が高くジューシーだったが、、。葉の色合いも青々としているのではなく紅葉していた。ビオ・ディナミの最も優れた成功例だろう。やはりブルゴーニュの頂点を認識出来るワインは違うのだ。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティーの問題点はワインの状態。このドメーヌを直接購入できるのは株主のみ。毎年割当制になっており、このワインを直接購入したワイン商などがアソートメントで購入したワインをバラで売り出すことになる。引き合いが凄いためにワインはいろいろなところを転々とする可能性が高く状態に問題があるワインがほとんどと言っても良いのだ。
滅多なことでは状態の良いワインは手に入らない現実がある。このワインはサントリーが輸入しそれをヴィノラムの倉庫で管理していたロットだ。輸入に関しては不安があるが、倉庫管理がヴィノラムと言うだけで安心感がある。難点は輸入だけだから得体の知れないワイン商から購入するよりもは遙かに出所が分かっているだけに安心感はある。温暖化の現在、このドメーヌのワインはここから買えば絶対安心というところが無い。そういった意味でこのワインはこのドメーヌの物としては信頼度が高いと言える。