ドメーヌ・シャヴィ・シュエはムルソーに構える家族経営のドメーヌです。
ドメーヌはムルソーとピュリニー・モンラッシェの指折りの歴史ある2つの家族にて成り立ち、同コミューンを主に、サン・トーバン、ヴォルネイ、ポマールに合わせて13ヘクタールの畑を所有しています。現在、当主である6代目ユベール氏と7代目ロマリック氏がドメーヌの舵をとっています。
年間を通しワインの品質をより良いものに仕上げることを目標に掲げています。
オーガニックやビオディナミの規定に囚われず、その時々で畑に一番良い方法を選び、
一株一株のブドウに細心の注意を払いながら、手作業で栽培しています。
環境に配慮し農薬などの使用をできる限り控え、銅や硫黄などの自然の材料を用いブドウの木を育てます。
土のバランスを保ち、自然界の生態系が良好な関係を維持できるよう促す為、草生栽培(適度に雑草を繁殖させながら栽培する手法。ブドウの収量を抑制し、土壌の有機物や地温の調整などの効果がある。)を適用しています。耕されていない畑のブドウの木は、表面に根を張り、干ばつなどの自然災害に耐えることができません。耕作することで、ブドウは根を分け、地中へと伸ばしていくことができ、結果天候の変化に耐えられる畑となります。
白ワイン:手摘みで収穫し、注意深く選別します。強弱や時間を管理しながら空気圧で優しくプレスし、マストは48時間低温に保たれます。タンクで発酵した後、樽(新樽率25%程度)に移されます。228Lと600Lの樽を4、5年白ワインの熟成に使い、その後、赤ワインの熟成の為に2、3年間再利用されます。毎年20樽ほどを入れ替えます。
赤ワイン:100%除梗、タンクでマセラシオンと発酵を行い、空気の接触を避け、ピジュアージュは行わず、ルモンタージュを最低1日2回行います。
ワインのタイプとバトナージュの頻度にもよりますが、およそ8~12ヶ月樽熟成します。
オーク樽はタンニンを和らげますが、極度にその個性が目立つとエレガントなワインには仕上がりません。同ドメーヌでは、赤ワインには新樽は使用せず、古樽を使用し、時間をかけて熟成させ、繊細な果実味とテロワールを最大限に引き出します。極めて軽く清澄し、瓶詰め。