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ランスの北西にあるトリニー村のサンティエリの山塊にある3.25haのブドウ畑。フランシスの妻アニックの相続した畑になります。以前から保有しているヴリニーの畑の北東に位置しており、一部は1erCruに含まれます。このトリニーのエリアも相続以来、手入れや収穫を行ってきましたが、満を持して今回初リリースとなりました。
◆樹齢:平均40年
◆土壌:主に砂質、一部粘土質。
◆セパージュ:それぞれ違う区画のシャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールを
1/3ずつアッサンブラージュ。2016VT主体のリザーヴワイン。
◆熟成:36ケ月間、澱とともにステンレスタンクで熟成。
◆ドサージュ:2g/ℓ
◆外観:淡い黄色、きらめく白金
◆香り:アーモンドペースト、白い花々、白いネクタリン
◆味わい:繊細なミネラル、上品なハーブ、白や淡いグリーンの花のつぼみ、黒や白コショウ、ライムの皮
Champagne Brut Les Premices
シャンパーニュ・ブリュット・レ・プレミス
Cuvee Brut Les Vignes de Vrigny Premier Cru
キュヴェ・ブリュット・レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー・プルミエ・クリュ
【ピノ・ムニエ100%】
ピノ・ムニエ100%のシャンパンは数多くありますが、その中でも最も分かりやすく美味しい部類に入ります。生産量がかなり少なくなかなか手に入りません。
Blanc de Noir Grand Cru
ブラン・ド・ノワール・グラン・クリュ 2021
【ピノ・ノワール主体】
現在最上級キュヴェであるブラン・ド・ノワールは奥行きが違います。不気味なほどでピノ・ノワールの深さをブルゴーニュのように表現したシャンパンであるとも言えるでしょう。
Ratafia de Champagne 700ml
ラタフィア・ド・シャンパーニュ 700ml
【ピノ・ノワール100%】
未発酵のブドウ果汁に葡萄の絞りカスを蒸留した酒を加えて造ります。
エグリ・ウーリエはレコルタン・マニュピュランが現在のように持て囃されていない頃から一部のファンに絶大な人気を誇っており、今では無い古酒をブレンドしたキュヴェもあり、インパクト系の重厚なスタイルが当時のシャンパンファンを唸らせていたのです。
元々シャンパンの世界は、ブランド志向が強く安定した味わいを求められていたために大手の方が安定した味わいを提供できるという理由で良いとされていたのですが、ブルゴーニュに置き換えてみればドメーヌ物よりもネゴシアンものの方が良いと言っているのと同じで、ドメーヌワインの方が明らかに良いワインが造られそれが認知されていたブルゴーニュにかなり遅れる形でレコルタン・マニュピュランの人気がでてきたのです。
その先駆けの一つがこのエグリ・ウーリエで、星付きのレストランなどでグラス・シャンパーニュで使われるようになり、一気に人気が高まりそれにともない価格が上昇しました。
今までのエグリファンは、この価格の上昇により少し距離を置くようになった方もいらっしゃいますが、考えてみれば今までの価格が安かったとの見方も出来ます。
改めてここ数年のエグリ・ウーリエのシャンパンを飲むと、価格上昇で豊かになった分品質もかなり安定し全体的なレベルがアップしたように感じられます。
スタンダードの位置づけのグラン・クリュ・ブリュットでさえ特級畑と言うこともあり驚くほどレベルの高いシャンパンで、明らかにここ数年レベルが上がっていることが分かります。
昔は表面的なインパクトが強く意外と奥行きに乏しい面があったと認識していますが、その面が改善された様に感じられるのです。
最近いろいろな新しい造り手や、世代交代し見違えるようなシャンパンを造り出す生産者が現れていますが、その中でも分かりやすく重厚で複雑感に溢れた見事にスタイルが確立されたエグリ・ウーリエはやはり大きな存在です。
重厚系がお好きな方にはまさにぴったりのシャンパン、特に男性に受けるシャンパンと言えます。
非常に小規模な生産者、ヨーロッパでは非常に高い評価で、アラン・ロベールと同じように自社畑100%、全てグラン・クリュ、裏ラベルにはデコルジュマンの日付と熟成期間が書いてあり実に品質重視。小規模生産者でこれほどまでに品質が高いばかりではなく、品質の安定している生産者もそう多くはありません。またレコルタン・マニュピュランで3星を得ているのは5社のみ。その中の一社がエグリ・ウーリエなのです。
ヨーロッパの星付きレストランには必ずと言っていいほどリストされており、昨年などはイタリアのレストランではかなり高い比率でグラスシャンパンとして使用されていたようです。このシャンパンは現在ラシーヌの合田さんが見つけ出し、現在はサンリバティーが輸入しています。昨年他社も輸入を開始しましたが、コンディションを考えると断然サンリバティーに軍配が上がります。
まだこれほどまでに人気がでていない頃はキュヴェ・スペシャーレという古酒の比率の高いシャンパンをリリースしていましたが、最近ではこのスペシャーレの生産を止めてしまっています。非常に優れた内容のシャンパンでしたが、これも致し方のないところです。
彼のシャンパンの凄いところは、畑が全てグラン・クリュのために、スタンダードのグラン・クリュ・ブリュットですら、落ち着かせておくと見事に青リンゴのような香りが立ち複雑さが出てくることです。DRCの2番樽を使って造られ、スタンダードですら、このような感じですから、以前ノン・ドゼとして出していた現在のVPなどは、驚くほどのインパクトを持って押し寄せてきます。リリースから1年後位から徐々に複雑さが出てくるのでそれを目途に飲み始めるのがベストです。エグリ・ウーリエの全てのシャンパンに共通する特徴は、重厚感があり、スタンダードでさえかなりの奥行きを感じる味わいであるところです。これほどまでにシャンパンファンの気持ちを抑えるような生産者はなかなかいないのではないでしょうか。
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