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自然派のワイン
自然派のワイン
自然派のワインとは、葡萄栽培だけではなく醸造までを含めた出来上がったワインの総称と考えてください。
ビオ・ディナミやビオ・ロジックなどは、あくまでも葡萄を育てる際の決まり事であって収穫した後の醸造までの規制はありません。
最近フランスを中心に自然派のワインを造る動きが加速しています。農薬や化学肥料を使わずに葡萄本来が持つ素晴らしさを求めてルロワなども1988年から自然派へと移行しています。
ワインは葡萄が90%以上、つまり葡萄によってワインの出来が決まります。かといって残りの10%の醸造も無視できないのです。
農薬は、農業における手間を省き効率的に農産物を造り出すためには欠かせない存在でした。しかし、最近は農薬や化学肥料の弊害が大きくなり、脱却する方法を探っているのです。
しかし、自然派の生産方法は効率が悪く非常に手間がかかります。一度農薬で汚染された土地は農薬が土壌から無くなるまでに15年近くかかると言われています。
ですからビオ・ディナミに移行したからといって、葡萄はすぐ健全な状態になるわけではなく、一時的には非常に弱々しくなり病気にもかかりやすくなり非常に手間がかかるのです。ですから自然派へ移行したくても人出が無く出来ない農家もいるのです。
皆さんが勘違いしがちなのは、ビオ・ディナミだからといってワインが美味しいとは限らないこと。逆に非常に難しいと思った方が良いでしょう。
それに一部ネゴシアンを中心に、ビオ・ディナミ認証を取って生産したとしても、醸造過程で酸化防止剤を沢山使い、加糖し、瓶詰めの際も酸化防止剤を多く入れている生産者もいるのです。
何のためのビオ・ディナミなのか、、。
自然派の生産者は、酸化防止剤もあまり使わない傾向があります。酸化防止剤がワインに及ぼす影響は凄まじく、味わいが見事に違ってきます。
しかし酸化防止剤をほとんど使っていないワインは、ラシーヌなどのように慎重にコンディション良く輸入できる業者でないとすぐ悪くなってしまいます。
世の自然派ワインが、あまりにも酷い状態で売られていたり、飲食店で飲まれているのは本当に不思議でしかたありません。
せっかくの自然派ワインも悪くなってしまっていては、逆に体に悪いのです。全く意味がありません。ただ乗りで飲んでいるだけ、、。
自然派ワインは、状態が悪いと酵母が腐敗したような異臭がしたり細かい要素がとんで透明感のない焦点の定まらないぼけた感じになってしまいます。
とても美味しいと言える代物ではないのです。
素晴らしい自然派ワインは、透明感に溢れ雑味が無く非常に豊かな要素がふんだんにあります。
自然派の生産方法にはビオ・ディナミ、ビオ・ロジック、リュット・レゾネがあります。
【ビオ・ディナミ】
ルドルフ・シュタイナー博士の提唱した生産方法で、一番の特徴は天体の動きを考慮した耕作方法です。天体の動きを考慮した農作の方法が事細かく規定されているためにかなりシンドイ作業です。有名な生産者ではルロワがドメーヌで実践しています。葡萄の栽培においては天然の指定されたものしか使用できません。しかし土地から農薬が抜けるまでにほぼ15年はかかると言われているのでこの農法を実践しても本来のワインが出来上がるまでに時間と労力は計り知れない物となります。実際ルロワも本来彼女が造りたかったワインが出来始めたのは2000年を越えたあたりからでしょうか。しかし以前から農薬を使わずに葡萄を栽培しているところもありそのような畑からは驚くほどピュアーなワインが造り出されています。ビオのワインは弱いというのが一般的な認識ですが、一部のワインに関しては驚くほど力強いので驚かされることもあります。
【ビオ・ロジック】
除草剤や殺虫剤などの農薬の禁止、化学的に合成された肥料の禁止、認定された有機肥料を使う、病虫害のためにボルドー液とフェロモン剤の使用は可、酸化防止のための二酸化硫黄と補酸のための酒石酸は使用できる醸造する際の器具等、瓶詰めのための器具も認証されたものを使う上記の作業を2~3年継続して行うことによって認証されます。その後も国による検査を定期的に受けなければなりません。
【リュット・レゾネ】
一言で言うと減農薬栽培。葡萄の栽培方法から携わるスタッフの意識改革、道具まで細かく規定されていて、徐々に変わっているようです。必要なとき以外は農薬を使わない、ある意味とても現実的な生産方法です。実際リュット・デゾネの認定を受けていない生産者もこのような生産方法をとっている生産者は沢山います。意識の高い生産者は逆にいいワインを造るためにこのような規定に縛られる事を嫌がりあえて認定をとらないのです。
ワインに悪影響を与え...