ベナンティ

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シチリアという土地柄からは想像できないほどにエレガントで深みを持ったワインだ。若いうちからも美味しいが、10年以上熟成させると驚くほど上昇する逸品なのだ!

歴史:

ボローニャ出身であるベナンティ家の子孫は、1734年、アオスタ公の子であるサルディニア国王ヴィッ トリオ・アメデーオ2世が、シチリアにおける繁栄のため、一族の分家に伯爵の称号を与えて送り出した際に、ベナンティを名乗るようになった。1800年代 末になり、ジュゼッペ・ベナンティ博士の祖父にあたるジュゼッペ・ベナンティは、ヴィアグランデ(カターニャ)で、エトナの斜面に広がる彼の父から受け継 いだ古い農園の一部で、ワイン造りを始めた。

ジュゼッペ・ベナンティ博士は、1988年に同家のワインに対する情熱を再燃させ、エトナの土壌につい ての広範かつ集中的な探求と、特定クローン品種の研究をおこない、最先端のワイン醸造技術によって昔からの香りを再生させた。そういった研究の成果から、 ユニークな個性を持ったワインが造られるようになった。

ドメーヌ解説:

エトナ山麓で、樹齢100年をこす畑からシチリアの真髄ともいうべき、数々のエトナ・ロッソを作り出し ているベナンティ。ビアンコディカセッレは銘酒ピエトラ・マリーナの普及版にあたり、標高900mから1000mに広がる樹齢35年から50年のカリカン テ種から造られる。エキスに支えられた酸が心地よく、高いレベルでバランスがとれている。在来種100%で造られるシチリアの代表的なワイン。

○コンサルタント:サルヴォ・フォーティ
I Vigneri イ・ヴィニェーリ の Salvo Foti サルヴォ・フォーティ はエトナ大学で醸造学を研究・指導するかたわら、Benanti ベナンティやGulfi グルフィをはじめとするシチ リア東部の代表的なワイナリーのコンサルタントを長年務めています。

土壌:

エトナ地区は、シチリア島においても独特な、非常に特殊な微気候を有する。いってみればエトナは、島の なかの島であり、恐らくは世界のなかの孤島のようなものである。エトナでは数百年間にわたってブドウが栽培され、そこから造られるワインは誰からも知ら れ、評価を受けていた。

この地区では、ブドウ栽培とワイン醸造は常に、地域の住民の日常活動と生活の中心を占めていた。古代か ら、神話や文学、具象芸術、伝説、民俗伝統などが、エトナのワイン文化を育んできた。エトナのワインは、海に近いことと、特殊な火山土壌による恩恵を被っ ている。しかし、これらのワインにとって最も重要な特徴は、ブドウの栽培地域が円錐状ないし台形状山地の表面に広がっているため、標高や日照による気候の 影響を受けるということである。標高のため微気候は著しく変わり、(日・月・年ごとに)約30℃変化する。したがって、ブドウの開花や果実の着色と、熟し かたに影響を及ぼす。

日照もまた、畑の立地と方向に依存している。この日照が、酸と糖度の代謝を司る酵素反応に影響を与え、 したがってブドウの品質にも影響を及ぼす。標高と日照の両要因は、さまざまな相関関係によって互いに結びつき、多様な微気候を生じる。100年以上の歴史 があるブドウ畑の一部では、その微気候の作用でブドウ栽培が質的に極めて秀でる、という事実があきらかである。

エトナの土着品種のブドウ畑(ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、カッリカンテ、ミネッ ラ)からは、生産される小区画によって、それぞれ全く異なるワインが造られる。エトナのD.O.C.地区は、海抜450~1000mの間に位置する区域内 で、北から南西部に半円形に広がっている。したがって、生産されるブドウはその地区に応じてそれぞれ全く異なる特徴を有する。実際、ベナンティ醸造所で は、エトナの様々な斜面に広がるD.O.C.のブドウ畑をずっと所有しつづけている。

<ワイン>

○Bianco di Caselle  ビアンコ・ディ・カセッレ
格付:エトナ・ビアンコ
認証:D.O.C. (1968年8月11日~)
生産地区:エトナ東部のカセッレの郊外、ミロ・コムーネ (Ct) 、およびエトナ南部のカヴァリエーレの
郊外、サンタ・マリア・ディ・リコディア・コムーネ (Ct)
標高:海抜900~1000m
気候:高い降雨量と湿度。1日を通じて気温変化が大きい
地勢:砂質、火山性で鉱物質が豊富。弱酸性土壌。
ブドウ品種:アルベレッロ(無支柱で低木仕立て)で育ったカッリカンテ100%。土着品種のブドウで、エトナでのみ栽培される。長年にわたって質のよい果 実をつけ続けることのできるという特徴から、ヴィアグランデのブドウ栽培家によってその名をつけられたとされる。熟した果房は平均的な長さで、実のつき方 は通常まばら。ブドウの果皮は白い粉で覆われ、中くらいの大きさで黄色がかった緑。果肉はジューシィで、味わいはシンプルかつ甘みがある。

植樹密度:6000~8000株/ha
1haあたりの収量:80q(クィンタ).
樹齢:35~50年
醸造: 10月下旬の遅摘みで、果実は皮を破らず静かにプレスする。発酵はスティール製バットを用
い、18~20℃で行われる。ビン詰めの前に、一定期間タンク内で熟成させる。
熟成:ビン内で2ヶ月

〈官能的特徴〉

色:うすい黄色と、ほのかに明るい緑
香り:はっきりとしリッチで繊細。フルーティで熟したリンゴの香り。
味:辛口で心地よい酸味。よい香りが長く続く
アルコール度数:12%
提供温度:10~12℃
あわせる料理:あらゆる魚介類

○IGT Sicilia Bianco Edelmio  シチリア・ビアンコ エデルミオ
格付:シチリア・ビアンコ

認証:I.G.T.
ブドウ品種:エトナの東北向き斜面に植わるカッリカンテとシャルドネ。注意深く選別が行われる。
醸造:ブドウの破裂を防ぐため、収穫後は速やかにワイナリーへと移される。傷のないブドウを柔ら
かく圧搾し、20~23℃で樽発酵開始。発酵後は最低でも一年以上、同じ樽の中で澱に触れさせながら熟成させる。
熟成:瓶内で6~8ヶ月
色:淡い黄色
香り:熟したリンゴのような、強く豊かな香り。柑橘類やアニス、ビターアーモンドのようなニュアンスも。
味:辛口で調和が取れフルボディ、柔らかい酸味も心地よく、後味にはアニスやビターアーモンドの香ばしさ。
アルコール度数:12.5~13%
提供温度:12~14℃。ボディのある白ワイン向きのグラスで。
あわせる料理:旬の魚貝類、白身のお肉

 


○Pietramarina  ピエトラマリーナ

格付:エトナ・ビアンコ・スペリオーレ
認証:D.O.C. (1968年8月11日~)
生産地区:エトナ東部カセッレの郊外、ミロ・コムーネ。この地区で作られるエトナ・ビアンコだけがス
ペリオーレの称号を与えられる
標高:海抜950m
気候:高い降雨量と湿度。1日内での気温変化が大。
地勢:砂質、火山性で鉱物に富む。弱酸性土壌。
ブドウ品種:アルベレッロ(無支柱で低木仕立て)で育ったカッリカンテ100%。一部接木。土着品種のブドウで、エトナでのみ栽培される。カッリカンテと いう名は、長年にわたって質のよい果実をつけ続けることのできるという特徴から、ヴィアグランデのブドウ栽培家によってつけられたとされる。熟した房は平 均的な長さで、通常まばらな実のつき方である。ブドウの果皮は白い粉で覆われ、中くらいのサイズで黄緑色。果肉はジューシィで、味わいはシンプルかつ甘み がある。

○Rovitello  ロヴィテッロ

格付:エトナ・ロッソ
認証:D.O.C. (1968年8月11日~)
生産地区:エトナ北部、カスティリオーネ・ディ・シチリア・コムーネ の、ロヴィテッロ郊外。
標高:海抜750m
気候:高い降雨量と湿度。1日内で気温変化が大。
地勢:砂質、火山性で鉱物質が豊富。弱酸性土壌。
ブドウ品種:アルベレッロ(無支柱の低木仕立て)で育ったネレッロ・マスカレーゼ(ネグレッロ)。エトナ地区の主たる土着品種で、大~中サイズの詰まった 房をつけ、明るい青の、白く粉を吹いた果皮を持つ中サイズの実をつける。味わいは甘くそして非常にタニック。ネレッロ・カップッチョやマンテラート(覆わ れた)もまた、アルベレッロ(無支柱の低木仕立て)方式だが、その起源は不明。中~小サイズの詰まった房で、中サイズの、青黒い果皮の実をつける。味わい は甘く、かすかにタニック。
植樹密度:約9000株/ha
1haあたりの収量:65q.
樹齢:80年
醸造:10月中旬の遅摘みで、伝統的には果皮をつけたまま長期浸漬し、色素を抽出しながら醸造。
熟成:マロラクティック発酵の後、古樽(225リットル)で1年以上熟成。
熟成:ビン内で8~10ヶ月
〈官能的特徴〉
色:ルビーレッドに、ほのかにガーネットがかった赤。
香り:気品のある繊細な香気が濃く立ちこめる。バニラ、栗の花や上等な樹木を思わせる香りもかすかに。
味:エレガントで調和がとれた味わい。後味はきわめて長く続き、程よいタンニンがある。
アルコール度数:13~13.5%
提供温度:18~20℃。ボディのある赤ワイン向きのグラスで。
あわせる料理:赤系の肉、ソースにからめた料理、野禽類や熟成したチーズ
保管:ビン内で長期保存する価値があり、収穫から4~5年後さらに気高く熟成。

○Serra della Contessa  セッラ・デッラ・コンテッサ

格付:エトナ・ロッソ
認証:D.O.C. (1968年8月11日~)
生産地区:モンテ・セッラ(エトナ東部の最も海抜の低い火山錘で、ヴィアグランデのコムーネに属
す)
標高:海抜500m
気候:高い降雨量と湿度。1日内で気温変化が大。
地勢:砂質、火山性で鉱物質が豊富。弱酸性土壌。
ブドウ品種:アルベレッロ(無支柱の低木仕立て)方式のネレッロ・マスカレーゼ(ネグレッロ)。エトナ
地区の主たる土着品種で、大~中サイズの詰まった房をつけ、明るい青の、白く粉を吹いた果皮を持つ中サイズの実をつける。味わいは甘くそして非常にタニッ ク。起源未詳のネレッロ・カップッチョとマンテラート(「覆われた」)もまたアルベレッロ方式。中~小サイズの詰まった房で、中サイズの、青黒い果皮の実 をつける。味わいは甘く、かすかにタニック。
植樹密度:約8000株/ha
1haあたりの収量:55q.
樹齢:100年。一部は(接木なしの)「フランコ・ディ・ピエーデ」(ピエ・フランコ)。
醸造:9月末に収穫され、果皮を付けたまま長期間、52ヘクトリットルのオーク樽で浸漬させ、色素を
抽出。
熟成:マロラクティック発酵の後、2年目の小樽(225リットル)に移し、1年以上熟成。
熟成:ビン内で最低12ヶ月
〈官能的な特徴〉
色:鮮やかなルビーレッド
香り:気品ある香りが歴然とあり、野生のベリー系果実やモモ、樹木を思わせる。
味: 厚みがあって調和がとれ、後味はきわめて長く続く。程よいタンニンがある。
アルコール度数:13.5%
提供温度:18~20℃。ボディのある赤ワイン向きのグラスで。
あわせる料理:野禽類、肉と手の込んだソース、熟成したチーズ。
保管:ビン内で長期保存する価値あり。収穫から4~5年後さらに気高く熟成。セッラ・デラ・コンテッサの名前は、1474年に遡るラテン語で書かれた非常に古い公証人記録に最初に現れた

 

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