1988年を境にドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティーの醸造から手を引き、彼らより優れたワインを造り出すために設立されたドメーヌ・ルロワ。ビオ・ディナミに転じ15年以上の月日により、農薬などの影響を排した最高の環境で造られる現在のワインは、圧倒的な凄みを感じさせる。ただのビオ・ディナミとは比べものにならないほどのワインで、理想を追求するルロワの姿はある意味目標となる誰も追いつけない境地に達している。
白ワインは比較的手に入りやすいが赤に関しては入手困難。高価であり、ビオ・ディナミの神髄を感じさせ、逆にビオ・ディナミであることを忘れさせてくれるワインとしての完成度が高い姿は、当然コンディションも最高の状態を要求されるべきだが、悲しいことにそういったワインを日本で見つけることはほとんど出来ないのが現状だ。今回のワインはヴィノラムが満を持して輸入したワイン。まさにルロワの神髄を蔵で感じるままに体感できるはずだ。