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エンビナーテ


Envinate Envinateエンビナーテ(「ワイン、あなた自身」という意味)は、ワインメーカーである4人の仲間たち、ロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスにより生みだされた。この4人組は、彼らがアリカンテのMiguel Hernandez大学の醸造学を学んでいた2005年に結成された。卒業後に彼らは、のちにエンビナーテへと発展していくワイン造りのコンサルタント業を始め、リベイラ・サクラやカナリア諸島など、主に太平洋に接した地域特有の区画を調査していくことを目的としたプロジェクトを進めてきた。彼らの目的は、明快かつ簡潔なあり方で、それぞれの畑のterruño(郷土色)を表した、心底ピュアで本物のワインを造ることである。
Envinate Envinateラシーヌが2016年初めて日本に輸入した素晴らしい生産者です。ちょっと長熟系の作り込まれた見事なワインです。 Envinate Envinateラシーヌが2016年初めて日本に輸入した素晴らしい生産者です。ちょっと長熟系の作り込まれた見事なワインです。
 ラシーヌが2016年初めて日本に輸入した素晴らしい生産者です。ちょっと長熟系の作り込まれた見事なワインです。 
Envinate
エンビナーテ
エンビナーテ / ベンヘ・ブランコ
Benje Blanco
ベンヘ・ブランコ
品種:リスタン·ブランコ
植樹:1910~1930年
位置:1000m以上の標高の、複数の畑から
土壌:様々な火山性土壌  
セメントタンクで発酵
セメントタンクとバリックで8か月間熟成
ワイン名は畑の呼称に由来。
標高1000mを超え、夏の間もほとんど雨の降らない地域。              
エンビナーテ / パロ・ブランコ
Palo Blanco 
パロ・ブランコ
品種:リスタン・ブランコ
植樹:1910年代以前
位置:標高700m、北向き
土壌:火山岩土壌、玄武岩  
コンクリートタンクで12時間のマセレーション
2500L樽で12ヵ月間熟成
ワイン名は畑の呼称に由来。
畑のあるオロターヴァと呼ばれる地域では、Cordon Trenzado(三つ編み仕立て)と呼ばれる、古い仕立て方を採用している。複数の苗を一か所に植えて、それをお互いに絡ませながら、枝を伸ばしていき、長いものでは10m以上にもなる。
根本が一か所に固まっているので、冬の間は、枝を1方向にまとめてどかしておいて、他の作物を栽培することが出来る。100年以上もこの地域で続く、昔ながらの栽培方法。
エンビナーテ / パロ・ブランコ・ラス・モリナス
Palo Blanco Las Molinas
パロ・ブランコ・ラス・モリナス
品種:リスタン・ブランコ 植樹:1910年代以前 位置:標高700m、北向き 土壌:火山岩土壌、玄武岩 コンクリートタンクで12時間のマセレーション 2500L樽で12ヵ月間熟成 ワイン名は畑の呼称に由来。 畑のあるオロターヴァと呼ばれる地域では、CordonTrenzado(三つ編み仕立て)と呼ばれる、古い仕立て方を採用している。複数の苗を一か所に植えて、それをお互いに絡ませながら、枝を伸ばしていき、長いものでは10m以上にもなる。 根本が一か所に固まっているので、冬の間は、枝を1方向にまとめてどかしておいて、他の作物を栽培することが出来る。100年以上もこの地域で続く、昔ながらの栽培方法。
エンビナーテ / タガナン・カンパマナリオ
Taganan Campanario 
タガナン・カンパマナリオ
品種:ヴェルデーリョ、フォラステラ、グアルなど
樹齢:100歳を超えるものも多い
位置:標高75-400m、多くの畑は北向き
土壌:火山性                  
品種により、セメントタンクやバリックで数週間マセレーション
ビドゥエーニョと呼ばれる、地を這うような昔ながらの栽培環境で、様々な品種が自根で混植されている。
タガナン・ブランコにブレンドされずに、単一畑のキュヴェとしてリリース。
エンビナーテ / タガナン・ブランコ 
Táganan Blanco 
タガナン・ブランコ 
エンビナーテ(「ワイン、あなた自身」という意味)は、ワインメーカーである4人の仲間たち、ロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスにより生みだされた。この4人組は、彼らがアリカンテのMiguel Hernandez大学の醸造学を学んでいた2005年に結成された。卒業後に彼らは、のちにエンビナーテへと発展していくワイン造りのコンサルタント業を始め、リベイラ・サクラやカナリア諸島など、主に太平洋に接した地域特有の区画を調査していくことを目的としたプロジェクトを進めてきた。彼らの目的は、明快かつ簡潔なあり方で、それぞれの畑のterruño(郷土色)を表した、心底ピュアで本物のワインを造ることである。
エンビナーテ / アルバーラ 
Albahra 
アルバーラ 
品種:ガルナッチャ・ティントレラ70%  モラビア・アグリア30%
植樹:1988年頃、1978年頃
位置:700、800m、平地
土壌:ガルナッチャ・ティントレラの畑は粘土質、白亜質。モラビア・アグリアの畑は粘土質、砂質、白亜質。
セメントタンクで2週間マセレーション。
セメントタンクとバリックで熟成。
エンビナーテ / ベンヘ・ティント
Benje Tinto
ベンヘ・ティント
品種:リスタン・プリエト主体、ティンティーラ
植樹:1910~1930年
位置:1000m以上の標高の、複数の畑から
土壌:様々な火山性土壌  
2~4週間、セメントタンクでスキンコンタクト
バリックで8カ月間熟成
ワイン名は畑の呼称に由来。
標高1000mを超え、夏の間もほとんど雨の降らない地域。アメリカのミッション種、チリのパイス種と同一品種。
エンビナーテ / ロウサス·パルセラ·カミーニョ·ノボ
Lousas Parcela Camiño Novo 
ロウサス·パルセラ·カミーニョ·ノボ
エンビナーテ(「ワイン、あなた自身」という意味)は、ワインメーカーである4人の仲間たち、ロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスにより生みだされた。この4人組は、彼らがアリカンテのMiguel Hernandez大学の醸造学を学んでいた2005年に結成された。卒業後に彼らは、のちにエンビナーテへと発展していくワイン造りのコンサルタント業を始め、リベイラ・サクラやカナリア諸島など、主に太平洋に接した地域特有の区画を調査していくことを目的としたプロジェクトを進めてきた。彼らの目的は、明快かつ簡潔なあり方で、それぞれの畑のterruño(郷土色)を表した、心底ピュアで本物のワインを造ることである。
エンビナーテ / タガナン・ティント
Taganan Tinto
タガナン・ティント
品種:ネグラモル、リスタン・ネグロ、モスカテル・ネグラ、リスタン・ガチョ、ビハリエゴ・ネグロなど
樹齢:100歳を超えるものも多い
位置:標高75-400m、多くの畑は北向き
土壌:火山性                                  
セメントタンクや開放槽で2~4週間のマセレーション
ビドゥエーニョと呼ばれる、昔ながらの栽培環境で、様々な品種が自根で混植されている。
エンビナーテ / ミクリット
Micrit 
ミクリット 
【モンストレル100%】
エンビナーテ / ミガン 
Migan 
ミガン 
品種:メンシア95%、土着品種5%(メレンサオ、ブランセリャオ、ソウソン、カイーニョ、アリカンテなど)
位置:400 m、南西
土壌:片岩、破砕状の粘板岩
40日間のマセレーションあり          
醗酵容器: 開放槽
現地の住民が古来からこの区画をセオアネと呼んでいた。真南向きで、果実の成熟が比較的早く進む区画。
エンビナーテ / ロウサス・ビニャス・デ・アルデア
Lousas Viñas de Aldea 
ロウサス・ビニャス・デ・アルデア
品種:メンシア90%、土着品種10%(メレンサオ、ブランセリャオ、カイーニョ、アリカンテなど)
位置:標高400-600m、複数の方角向き             
土壌:片岩、粉砕粘板岩、花崗岩
区画により異なるが20-45日間のマセレーション                   
醗酵容器: 開放槽とコンクリートタンク
“Viñas de Aldea”は、古代のワインの生産地を意味する。このワインはこの村の複数の区画産ブドウをブレンドしている。                                   <畑(12ヶ所の畑)>                          
栽培面積:3ha
仕立て方法: コルドン・ロワイヤル            
植樹密度 :3700-4000本/ha
収穫量:38hl/ha                   
選果の場所:畑の中およびセラー
エンビナーテ / タガナン·パルセラ·マルガラグア
Taganan Parcela Margalagua
タガナン·パルセラ·マルガラグア
品種:ネグラモル、リスタン・ネグロ、モスカテル・ネグラ、リスタン・ガチョ、ビハリエゴ・ネグロなど
樹齢:100歳を超えるものも多い
位置:標高300-450m、北向き
土壌:火山性
開放槽で28日間のマセレーション
“MARGALAGUA”という名前は、「母なる水」を意味する。
ビドゥエーニョと呼ばれる、昔ながらの栽培環境で、様々な品種が自根で混植されている。
エンビナーテ / ロウサス·パルセラ·セオアネ 
Lousas Parcela Seoane 
ロウサス·パルセラ·セオアネ 
品種:メンシア95%、土着品種5%(メレンサオ、ブランセリャオ、ソウソン、カイーニョ、アリカンテなど)
位置:400 m、南西
土壌:片岩、破砕状の粘板岩
40日間のマセレーションあり          
醗酵容器: 開放槽
現地の住民が古来からこの区画をセオアネと呼んでいた。真南向きで、果実の成熟が比較的早く進む区画。
エンビナーテ / ラ・サンタ・デ・ウルスラ
La Santa de Ursula red
ラ・サンタ・デ・ウルスラ
植樹:1910年代
位置:350m~600m (3つの区画)
土壌:火山性土壌
区画別に醸造し、50~75%は全房を合成樹脂の発酵容器かコンクリート槽にて発酵。ワインの20%はカーボニック・マセレーションだが、これはタコロンテ・アセンテホの伝統的手法。228ℓの木樽で8カ月熟成
 
ワイン名は村名に由来、テネリフェ北部DOPタコロンテ・アセンテホ。
 
 

エンビナーテとは

 
 

生産者資料

 生産地域: Canary Islands, Galicia, Extremadura and Almansa
カナリア諸島、ガリシア、エストレマドゥーラ、アルマンサ
オーナー/醸造責任者/栽培責任者/コンサルタント:
Roberto Santana ロベルト・サンタナ(カナリア諸島)
Alfonso Torrente アルフォンソ・トレンテ(リベイラ・サクラ)
Laura Ramos ラウラ・ラマス(ムルシア)
José Martínez ホセ・マルティネス(アルマンサ)
 

【ドメーヌについて】

ドメーヌ創業年: 2008
ドメーヌ解説: エンビナーテ(「ワイン、あなた自身」という意味)は、ワインメーカーである4人の仲間たち、ロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスにより生みだされた。この4人組は、彼らがアリカンテのMiguel Hernandez大学の醸造学を学んでいた2005年に結成された。卒業後に彼らは、のちにエンビナーテへと発展していくワイン造りのコンサルタント業を始め、リベイラ・サクラやカナリア諸島など、主に太平洋に接した地域特有の区画を調査していくことを目的としたプロジェクトを進めてきた。彼らの目的は、明快かつ簡潔なあり方で、それぞれの畑のterruño(郷土色)を表した、心底ピュアで本物のワインを造ることである。
 

【畑について】

栽培方法: リュットレゾネ
その栽培方法の開始時期: ドメーヌ設立以来
その栽培方法を適用している畑名:すべての畑に適用
栽培方法の将来的な展望:今と同じ栽培法を続けてゆく
ヴィンテッジの特徴の特徴: 
 

認証機関: 認証は取得していないが、ブドウ畑では自然な農法を心がけている
土壌: 火山岩(カナリア諸島)、スレート粘板岩、花崗岩(リベイラ・サクラ)
微気候: 大西洋気候
自社ブドウ畑面積: カナリア諸島は7ha(すべてフィロキセラ以前のブドウ)、リベイラ・サクラは4ha
契約ブドウ畑面積: 22ha
自社ブドウ畑の数: カナリア諸島に15、ガリシアに12
自社栽培ブドウ品種数: 35
ブドウ以外の自社農作物: なし
ブドウ畑以外の自社畑総面積: なし
仕立ての支柱の素材: 木、亜鉛メッキ 
仕立ての添え木の素材: 木、亜鉛メッキ 
堆肥: 家畜の糞や購入したものを使用
 

【醸造について】

酵母のタイプ: 土着酵母
圧搾方式: 手動にて垂直式プレスを使用(リベイラ・サクラ)、空気圧式プレス(カナリア諸島)
醗酵容器の素材と容量: コンクリートタンク(3100L)、木樽(228600L)、オープンタンク(500-1000L
熟成容器の素材: ニュートラル・フレンチオークバレル
年間生産ボトル本数: 16500本(カナリア諸島)、17000本(リベイラ・サクラ)
 


エンビナーテはロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスの4人組からなるワインメーカーグループです。アリカンテの大学で醸造学を学んでいた4人が意気投合し、2005年に結成されました。大学卒業後、彼らはワイン造りのコンサルタント業を始め、これがのちにエンビナーテへと発展することになります(公式のワインの販売は2008年から)。彼らは、リベイラ・サクラやカナリア諸島といった、主に大西洋気候から影響を受けた地域で、個性的な畑に焦点を当ててワイン造りをしています。彼らが四人組である理由は、気が合い志を同じくしているからです。その志とは、スペインの古くからのブドウ栽培文化を背景とした、その土地固有の味わいを感じさせるワインを造ることです。彼らと話して感じることは、どんなところでも、良いワインはできるし、ましてやスペイン各地に残っている畑を見てくれ、という熱意です。
 4人それぞれ、担当の地域があり、畑も醸造所もそれぞれの地域にありますが、基本的なアイデアは、4人でワインを造るということです。密に連絡を取り合い、各シーズンごとに4人で各生産地に集まり、栽培・醸造の方針決めています。誰がどのワインを造っているの?という質問にはいつも「4人で造っている。僕ら4人でエンビナーテだ」という風に答えます。
 畑については、エンビナーテ所有の畑というものはなく、どれも各地域の栽培者とともに、作業をしながら栽培指導をしつつ、ブドウを購入するという形を取っています。畑のある村やその地区の出身でない彼らが、カナリア諸島の人たちのブドウを買わせてもらうことは、最初は難しかったそうですが、畑で一緒に作業をして考えを共有し、収量による変動のない、一定の額を支払うことで、少しずつ信用を得て来ました。手入れの仕方は、リュット・レゾネで、ビオロジックな栽培を指導しているけれど、まだ全ての畑で実現できているわけでは無い。
 
アルマンサ
 主に、ホセの担当する地域。聞きなれない地方ですが、スペインの東側、バレンシアの近くの地域です。平地の畑が多く見られる地域で、ラ・マンチャなどのように安いスペインワインが大量に造られる地域ではあります。しかし、国土の平均高度が660mであるスペインは標高が700mを超える地域(ラ・マンチャのように)がたくさんあり、平地であっても多くの手入れを必要とせず、特別に健康なブドウができる地域でもあります。

 
20186月 合田泰子のラシーヌ便り】

 
 ~Envinate エンヴィナーテ(「ワイン、あなた自身」という意味)との出会い~
 ラシーヌがエンヴィナーテをご紹介して、3度目のヴィンテッジが入荷しました。今年は少し入荷量が増えたので、お手元に届いた方も多いと思います。彼らとの出会いは、滅多にない幸運であり、彼らと仕事ができる幸せを噛みしめています。欧米での熱狂的なエンヴィナーテ人気と、ジャーナリズムによる絶賛の波は、間違いなく近いうちに日本にもやってくることでしょう。
 「スペインにも、面白い造り手が登場してきてるらしい」と、2014年の秋にスペイン探訪を再開。情報収集を重ねて訪ねたのが、エンヴィナーテです。
 エンヴィナーテはロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスの4人組からなるワインメーカー・グループです。アリカンテの大学で醸造学を学んでいた4人が意気投合し、2005年に結成されました。大学卒業後、ワインインの販売は2008年から)。彼らは、リベイラ・サクラやカナリア諸島といった、主に大西洋気候から影響を受けた地域で、個性的な畑に焦点を当ててワイン造りをしています。
 エンヴィナーテの志は、スペインに古くから伝わるブドウ栽培文化を背景とした、その土地固有の味わいを感じさせるワインを造ることです。「どんなところでも、良いワインはできるんだ。ましてやスペイン各地に残っている、すごい畑を見てくれ」という熱意にあふれています。4人それぞれに担当地域があり、畑と醸造所は同じ地域内にありますが、基本的なアイデアは、4人でワインを造るということです。密に連絡を取り合い、毎シーズン4人が時期を変えて各生産地に集まり、栽培・醸造の方針を決めています。
 誰がどのワインを造っているの? という質問には、いつも「4人で造っている。僕ら4人でエンヴィナーテだ」と答えます。歴史ある産地で、新たな味わいを生み出し、この地域の可能性を実現している4人の若者たち何十年後かに彼らは間違いなく伝説となるに違いありません。何と素敵なプロジェクトでしょうか!
 
Ribeira Sacra リベイラ・サクラ(ガリシア地方) 
主にアルフォンソ・トレンテが担当する畑で、スペインの西端、ポルトガルの北にあるD.O.リベイラ・サクラのワインです。ドイツのモーゼルのようにシル川に沿った急斜面に、ブドウ畑のテラスが連なっています。立っているだけで、河の方へと落ちてしまいそうな斜面に、狭いテラスがいくつも重なり、そこにゴブレ仕立ての自根ブドウが植わっている光景には、説得力があり、彼らがなぜここでワインを造りたいと思ったのかを、一目で感じられます。Lousas ( 砕けたスレート) という キュヴェ名どおり、スレート土壌の急峻なテラス から生まれます。
 2015年秋にマドリードで開催されたSalon de Los Mejores Vinos de Espana をテイスティングして、とても壮麗な味わいに驚きました。緻密なテクスチュアでフィネスそのものです。翌日500km離れたガリシア地方へ、飛んでいきました。
 
Almansa アルマンサ
 今後、エンヴィナーテのなかでは、輸入量が最も多く期待できます。主に、ホセ・マルティネスが担当しています。聞きなれない地方ですが、スペインの東側、バレンシア近くに位置します。平地の畑が多く見られる地域で、ラ・マンチャのように安いスペインワインが大量に造られる産地ではあります。しかし、国土の平均高度が660mであるスペインには、ラマンチャのように標高が700mを超える地域がたくさんあるのです。平地であっても手入れを必要とせず、特別に健康なブドウができるという、栽培環境に恵まれています。
 
Canaria (カナリア諸島・テネリフェ島)
 カナリア諸島は、ヨーロッパ最南端の地域で、少し東に行けばモロッコがあり、日本でいえば奄美大島と同緯度にあります。樹齢の高い自根ブドウがたくさん残されており、かなり高温多湿な地帯で、ブドウ栽培をしています。
 エンヴィナーテがブドウを買っているのは、テネリフェ島という一番大きな火山島にある畑で、そのなかでもより涼しい環境にある、北向き斜面の畑タガナンと、オロターヴァ(パロ・ブランコとミガン)、サンティアゴ・デル・テイデ村にある1000mを超える高い標高の畑(ベンヘシリーズ)のブドウを購入しています。エンヴィナーテ所有の畑はなく、どれも各地域の栽培者とともに、作業をしながら栽培指導をしつつ、ブドウを購入しています。
 畑のある村や地区の出身でない彼らが、カナリア諸島の人たちのブドウを買わせてもらうことは、最初は難しかったそうです。けれども、一緒に作業をして考え方を共有してもらい、収量による変動のない一定額を支払うことにより、少しずつ信用を得て来ました。  
 手入れの仕方はリュット・レゾネで、ビオロジックな栽培を指導していますが、まだ全ての畑でそれが実現できているわけではありません。
  カナリアは主に、個性的きわまる風貌をしたロベルト・サンタナが担当しています。ロベルトはテネリフェ島の生まれで、両親は中心街でレストランを経営しています。
 昨年6月終りにテネリフェ島を訪ねました。バルセロナ20時発で、まだ明るい空を飛び、22時ごろの夕暮れ、1時間の時差で2250分に、カナリア諸島の中心地、テネリフェ島に着きました。翌朝、標高400m ほどのタガナンの畑に向かいましたが、トンネルを抜ければ気候は一変、霧で真っ白です。
 2015年はうどん粉病がひどく、全滅でした。収穫したブドウを運ぶための小さなロープウェイが崖に繋がれています。チンクエテッレよりワイルドな畑で、写真だと斜度がどれほど急かわかりにくいと思いますが斜度は厳しく、私は上の方の畑に行くのを途中であきらめました。
 
斜面の岩の間に生き延びているブドウは、正確な樹齢はわかりません。300年の樹があって、そこから自然にマルゴタージュで増えるので、若い樹も交じっています。タガナンの街は、マデラに似た建物が続く、迷路のような街です。
 「それにしても天気わるいなー」とロベルト。この日は、煙のような小雨が降っていました。ここでは、小さなヴァンでブドウを運び、ヴァンも入らない所は馬で運び、広い道路に冷蔵トラックを止めて、セラーにまで収穫を運びます。
 
 2000年代、ブドウ栽培は次第に消え行く一途でした。2012年に始めたころは大変でしたが、今ではタガナン村の95%の栽培家と契約しています。
 
2016年から醸造を始めました。リスタンブランコ5%とリスタンネグロ95% トレンサード(三つ編み) と呼ばれる、低く枝を三つ編みのように絡ませて15m ほどの長さで仕立てる珍しい栽培方法。実は小粒で、隙間がある房は健康そのもの。年に一度ボルドー液にシリカを混ぜて撒くのみ。収量は40-60hl/ ha。大企業の畑では、除草剤を撒いて灌漑し、化学肥料を撒いて150hl/ ha もの収量。
 富士山とほぼ同じ標高のテイデ山麓1000mに広がる イスタンプリエト(パイス種) 訪れた日は大変暑く、アフリカに近いことを実感しました。ロベルトにとって特別なパロ・ブランコの畑。ここから、鋭い酸と大きな骨格を備えた、高貴な味わいの白ワインが生まれます。ロベルトは優れたテイスターで、明るく、聡明。地元の栽培家たちを巻き込みながら、確実にナチュラルで稀有な個性のワインを生み出しています。2017年は初収穫から5年目のヴィンテージ。少し遅霜にみまわれましたが、順調な生育となりました。
 今年の秋には、アルマンサのワインが再入荷します。リベイラ・サクラとカナリア諸島のワインは、今年の割当量は販売が終了しましたが、来年はもう少し入荷量が期待できそうです。本格的な日本への入荷にご期待ください。
 

20164月 合田泰子のラシーヌ便り】

 
 
Envinateエンビナーテ Ribeira Sacra(ガリシア地方リベイラ・サクラ), Canaria(カナリア諸島)
Mandrágora Vinos de PuebloCesar Ruiz マンドラゴラ・ヴィノス・デ・プエブロ/セザール・ルイス (シエラ・デ・サラマンカ)
Narupa Vinos (ガリシア地方リアス・バイシャス) 
 
 昨年のスペイン探訪で出会ったワインが、ようやく5月に入荷します。2013年の探訪以来、まだまだ面白い造り手がいそうだと思い立ち、情報収集を重ねてきました。その中で真っ先に訪ねて行ったのが、エンビナーテ。大学時代の同級生4人が立ち上げたボデガで、スペインの4つの生産地で、ワインを造っています。
 アルフォンソ・トレントが担当するガリシア地方のリベイラ・サクラと、ロベルト・サンタナが担当するカナリア諸島からです。彼らはそれぞれの地域にある特別な畑を選び抜き、その可能性と特徴を最大限にひきだし、ピュアで真正な味わいのワイン造りを目指そうとしています。ガリシア地方にあるリベイラ・サクラは、モーゼルと同じほど急峻な畑で、カナリア諸島も同じく、樹齢の高い自根のブドウが残っています。 
昨年10月29日、マドリッドで行われた試飲会会場を訪ねました。涼やかな果実味をもち、まっすぐな味わいにすっかり魅了され、翌日車で4時間余りかかってリベイラ・サクラを訪ねました。その間さまざまな面白い話を聞きましたが、一番面白かったのが2週間前に行われたブラインド・ワイン・コンテストで優勝したこと。アルフォンソとロベルトの2人は、ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス主催の18か国が参加したブラインド・ワイン・テイスティングに、スペイン代表4人チームとして参加し、二位のベルギー、三位のスエーデンに大差をつけて優勝しました。どうやらアルフォンソは、ブラインド・テイスティング・コンテスト荒らしのようで、ネットを調べるとさまざまなコンテストで賞金を獲得しています。しかしながら、世界のワインに通じる彼らが、目指したのは、優れた畑からの純粋な味わい。美しい調和を備えながらも、骨格があり、ピュアなワインです。


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