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ポルトガル


Quinta da Serradinha

キンタ・ダ・セッラディーニャ


 ポルトガルでのナチュラルワインの機運が年々高まる中、リカルド・メーロのワイナリー。ブラジルのワイン業界で10年以上働いていたリカルドと、同じくブラジルで10年以上ナチュラルワイン生産をしていたホセが、それぞれの期待と可能性を探りに、トレシュ・ヴェドラシュでのワイン造りを2018年に始めた。ナチュラルなアプローチでワインを造り、化学合成された農薬などの製品や、亜硫酸を使わず当地トレシュ・ヴェドラシュという土地を表現することとし、初VTから、亜硫酸無添加の挑戦的な醸造をしている。
「ナチュラルワインへの情熱は、ワイン業界にいるなかで、素晴らしいワインを試飲し、そしてその造り手たちに会えたことの結果である。リシュボア地域でのワイン造りの決め手となったのは、大洋の強い影響があること。熱く乾燥した日であっても、海洋から吹く風がやむことはなく、そのおかげで強い鉱物感を備えた、アルコール度数の低い、フレッシュなワインが出来上がる」とリカルドは話す。

Vinho Espumante de Qualidade Rose Bruto Natural
ヴィーニョ・エスプマンテ・クアリダデ・ロゼ ・ブリュット・ナチューレ

産地:ポルトガルリシュボア? 品種:トゥリガ・ナシオナル100% 植樹:1999年位置:南向き 土壌:石灰岩土壌 特徴:手作業で収穫。除梗して開放桶で圧搾し、アンフォラで醗酵(17~22℃) 醗酵が終わる前に瓶詰。瓶詰めの3年後にデゴルジュマン 醸造法としてはメトード・アンセストラルで、デゴルジュマンがされる。スティルロゼと同じく醗酵槽としてアンフォラが使われる。マセレーションはしていないダイレクトプレスだが、色合いはロゼ色。
Touriga national rose
トゥリガ・ナシオナル・ロゼ 
植樹:1998年
位置:標高125m、南向き、大西洋から20km
土壌:石灰岩土壌
手作業で収穫。除梗して圧搾し、素焼きの甕に入れて発酵(13~22℃)。温度コントロールはしない。野生酵母で発酵し、醸造補助物質は微量の亜硫酸以外使わない。8カ月で澱引きせずに甕の中で熟成。ノンフィルターで瓶詰。
VT2019は残糖度0.7g/L、総酸度6.7g/L、Total SO2 9mg/L、Alc. 12%
Arinto e Fernano Pires 
アリント・エ・フェルナン・ピレシュ
植樹:1995年
位置:南向き
土壌:石灰岩土壌
手作業で収穫。除梗して開放桶に入れ、4日間足で潰しながらマセレーションして圧搾。12年間使用している木樽で発酵(16~23℃)。温度コントロールはしない。野生酵母で発酵し、醸造補助物質は微量の亜硫酸以外使わない。11カ月同じ樽で澱引きせずに熟成。
澱と一緒に発酵するのは、ローマ時代から伝わる醸造手法。フルボディで複雑な味わい。
Encruzado e Arinto 
エンクルザード・エ・アリント
植樹:アリント:1995年、エンクルザード:1998年
位置:南向き
土壌:石灰岩土壌
手作業で収穫。除梗して開放桶に入れ、4日間足で潰しながらマセレーションして圧搾。10年間使用している木樽で発酵(16~22℃)。温度コントロールはしない。野生酵母で発酵し、醸造補助物質は微量の亜硫酸以外使わない。11カ月同じ樽で澱引きせずに熟成。ノンフィルターで瓶詰。
VT2018は残糖0.5g/L、総酸度6.1g/L、FreeSO2 13mg/L、TotalSO2 27mg/L, Alc. 12.17%
Vinho Tinto white label 
ヴィーニョ·ティント ホワイト·ラベル 
品種:カステラン70%、トウリガ·ナシオナル20%、ティンタ·ミウダ10%
植樹:1990年代
位置:標高120m、南向き
土壌:石灰岩土壌
解放桶で1週間マセレーション
1年間樽熟成
数カ月ステンレスタンク熟成
 酸が高く、タンニンも強く、野生的な味わいになりがちなポルトガルの赤ワインだが、果実をしっかり成熟させ、抽出を強くしすぎず、ワインが落ち着くまで熟成期間を設けることで、しなやかな酸とすっきりとした飲み心地を持っている。
Vinho Tinto
ヴィーニョ·ティント
植樹:1950年代、1990年代
位置:標高120m、南、西向き
土壌:石灰岩土壌
解放桶で10日間マセレーション
2年間樽熟成
半年以上ステンレスタンク熟成
VT2010は白ラベル。カシュテラン主体の赤が2011年に出来たため、VT2011以降はバガ主体の赤がオレンジラベルになった。
 アントニオの祖父が植えた、ワイナリーで一番古い畑のブドウを半分使っており、その分、他の赤ワインよりも、熟成期間を長くしており、更なる深みを探している。
 
 

キンタ・ダ・セッラディーニャとは

 
 

地域:Lisboa リシュボア
造り手:António Marques da Cruzアントニオ・マルケシュ・ダ・クルス
地区、村:Encostas d’Aire エンコシュタシュ・ダイレ
 
ワイナリー説明:
ポルトガルワインの取り扱いの決め手ともなった、アントニオ・マルケシュ・ダ・クルスの赤ワイン。彼のワインは素朴な人柄を感じさせる味わいながらも、職人気質と高い醸造技術の為せるワインです。
現在、彼の管理している、2.5haの畑は彼の祖父により1952年に植えられたもので、それに加え、彼の父が1994年と1999年に植えた畑です。現在のセラーも彼の父が1985年に建てたのでした。彼の父は1976年からビオロジック栽培で手入れをしていて、認証を取得したのは1994年のことで、ポルトガルで初めてのビオ認証の交付だったそうです。
 アントニオ自身は経済学を学び、車の部品を造る企業で働いていました。しかし、1989年に彼の父親の造った、セッラディーニャ1989年を飲んだ時の事です。その時初めて、ワインというものの奥深さを感じました。ワインは感情に訴えかけるものだと。そしてプロとしてワイン造りをしよう、と真剣に考えだしました。アントニオはダ・クルース家がワインを造り始めてから、5世代目ですが、彼の父の代まではみな兼業でした。しかしアントニオは、2003年に会社をやめ、専業でのワイン造りを始めます。醸造学校には通わず、父が造っていたようにワイン造りをしています。

しかしアントニオの父親はビオロジック栽培ではあったものの、祖父の造っていた、彼らの、レイリアの地域らしい酸を活かしたスリムなワインではなく、ボルドースタイルの体躯の大きいワインを好んで造っていました。そしてそれに合わせてセラーを建設し、近代醸造設備もそろえました。けれど、アントニオはそれらの設備を全て廃し、祖父の造っていたような、地域に根差したワイン造りを再開します。現在の主な醸造設備は、醗酵用のステンレスタンクや木製の解放桶、6hl24hlの熟成用の樽が主だが、実験的にアンフォラも使用している。
「良い農業をするためには、バランスの取れた生きた土壌を育てることが重要だ」と、アントニオは一途に信じており、醗酵・熟成時にも補正を加えないワイン造りをするためには、化学合成された農薬を使わず、健全なブドウを育てることが重要だ、と語ります。ワインはそれ自体で一体であるべきで、一部も欠けていてはいけないとの信念を持っており、そのためコラージュや濾過も一切行なわない。総亜硫酸量20-45mg/Lの亜硫酸添加をするのみ、としています。亜硫酸を全く無添加で瓶詰めまで行うこともありますが、まだ勉強中だ、とアントニオは語ります。
各ボトルには、彼の行うビオロジック栽培で管理された、畑に生息するテントウムシがカプセルの代わりにコルクの上に張り付けられています。テントウムシはしばしばナチュラルワインを造る生産者の間で、象徴的に扱われています。


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