ご利用ガイド

クレジットカード、amazon pay、代引き、銀行振り込みがご利用できます。

配送は常時ヤマトクール便でお送りいたします。営業日当日13時までにご注文のワイン、入金確認お場合原則当日出荷いたします。

15,000円以上送料無料(九州、沖縄は除く)基本送料は990円、その他の地域はショッピングガイドをご覧ください。
オーナー: Franchesco Paolo & Gabriel Valentini
地域:Abruzzo (DOC)
地区、村:Loreto Aprutino ロレート・アプルティーノ
醸造責任者: Franchesco Paolo Valentini
栽培責任者: Franchesco Paolo Valentini
コンサルタント:non
ホームページ:non
ドメーヌ創業年:
出会い:
~緊張にみちた初めての取材
アブルッツォに籠もるエドアルド・ヴァレンティーニを最初に訪ねたのは、1999年の4月。ル・テロワール社を合田とともに創設・経営していた時代のこと。生産者とワインをより深く理解するための自主取材が目的で、おそるおそる「聖地」ロレート・アプルティーノにあるヴィッラの門をくぐった記憶が懐かしい。そもそも1995年、ヴァレンティーニのワインの素晴らしさを私たちに教えてくれたのは、バートン・アンダーソンであった。その経緯については、合田と共訳したバートンの『イタリア:味の原点をもとめて』(1997年、白水社)の後書きを参照されたい。例によって聞き取りにくい小声でバートンは、ぼそっとヴァレンティーニの名前を漏らしてくれた。以後機会さえあれば、イタリア各地と国内(エノーテカ・ピンキオーリ)で、モンテプルチアーノとトレッビアーノの両「ダブルッツォ」とチェラスオーロ(ロゼ)を好んで味わっては、いよいよ傾倒の度を深め、雑誌などのエッセイで紹介するまでになった。さて、面会は取材目的であったから、ビジネス上の話は一切おこなわず、エドアルドの哲学にひたすら聞き入った。書籍がとりまく知的雰囲気にみちた書斎のなかで、興がのるとエドアルドは、まるで朗誦するかのようにうねりのある節回しとよく響くバリトンで、語り続けた。同じトレッビアーノを2本開けてくれたのには恐縮したが、フルーティな味わいは、イタリアのレストランなどに出まわっていた当時のややドライな趣のものとは大違いで、スタイルの変化を窺わせた。また、オリーブオイルには、並々ならぬ情熱を注いでいることが伝わってきたので、本人言うところの「まだ試作途上品」を味わわせていただき、アブルッツォ料理のようにスパイシーで驚いた旨を話したところ、「オリーブオイルのほうがワインよりも、テロワールをよく伝えてくれる」と断言され、さらにビックリした。
さて、2007年6月、9年ぶりにヴァレンティーニ邸に乗り込んだ。すでに2007年秋から、小社とのお取引が決定した直後のことである。エドアルドは惜しくも昨年に世を去っていたが、前回会った長男のフランチェスコ夫妻が迎えてくれた。髭をたくわえて眉の辺りが盛り上がり、今やすっかり父親似の顔立ちとなった長身のフランチェスコは、かつての童顔めいた面貌が影をひそめ、精神的な成長と刻苦の跡がうかがえた。前回と同じく書斎のなかで、父君が愛用していた椅子にすわったフランチェスコは、ワインを取り巻く状況について、分かりやすく説明してくれた。
ヴァレンティーニにおいてすら、あまりの暑熱のため、ケミカルな処置をいっさいしない農法と醸造には困難がともない、モンテプルチアーノ・ダブルッツォでは2003年と2004年、チェラスオーロでは2005年に、製品化を見送ったとのことである。2007年のワインについては、開花こそ例年より1ヶ月早かったが難しい年で、前年の暖冬の後遺症による影響を免れないとか。つまり、ヴァレンティーニのワイン哲学は、温暖化という厳しい試練のなかで鍛えなおされつつある、という印象を受けた。
1632年に創立。自社ブランドでリリースするのは、収穫されたブドウのうちわずか10~20%程度という厳しさ。残りのほとんどは他の生産者へ売ってしまうし、いい年でなければ造られないことも。比類のない個性を持つ、入手困難なイタリアワイン。
かつて塚原正章は、『料理王国』(1996年6月号)に寄せた記事のなかで、エドアルド・ヴァレンティーニのワインについて、イタリアを代表する「黄金の七人」(ゴールデン・セブン)が造るもっともイタリア的な作品のひとつとして、最大限の敬意を表しつつ、紹介したことがあります。
赤ワインのモンテプルチアーノ・ダブルッツォについては、「広大な畑から選び抜いたモンテプルチャーノ種のブドウから造る、おそらくはイタリア随一の赤。神韻縹渺(しんいんひょうびょう)とした味わいは、まさに神技」、白ワインのトレッビアーノ・ダブルッツォについては、「アブルッツォの圧巻。収量の抑制と自然な造りが、人為的な飾りのない、深い内面性の白をうむ」とまで絶賛いたしましたが、私たちの考え方は今でも変わりありません。ヴァレンティーニこそ、私たちの長いワイン探索の旅程で、「偉大な造り手が偉大なワインを生む」ということを最初に教えてくれた、貴重な存在でした。残念ながら、エドアルド・ヴァレンティーニ氏は2006年に亡くなりましたが、家業は長男夫婦によって立派に引き継がれています。
栽培方法:オリジナルメソッド(トラディショナル)
その栽培方法の開始時期: 1950
認証機関:
土壌:ミディアム・テクスチャー(中粒土)(ローム、砂質粘土等)
自社ブドウ畑面積:65ha
契約ブドウ畑面積:0
自社ブドウ畑の数: 0
自社栽培ブドウ品種:トレッビアーノ、モンテプルチャーノ
ブドウ以外の自社農作物:穀物、オリーブ
ブドウ畑以外の自社畑総面積: 250ha
主な仕立て方法:ショート・プルーニング
仕立ての支柱の素材:コンクリ
酵母のタイプ: 野生酵母
セラー環境: ワイナリーまでの距離5km、 畑の中の地下セラー
年間生産ボトル本数: 50000本/年
クレジットカード、amazon pay、代引き、銀行振り込みがご利用できます。
配送は常時ヤマトクール便でお送りいたします。営業日当日13時までにご注文のワイン、入金確認お場合原則当日出荷いたします。
15,000円以上送料無料(九州、沖縄は除く)基本送料は990円、その他の地域はショッピングガイドをご覧ください。