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アルザス

フランス・アルザス

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Pierre Frick  ピエール・フリック

 
     

 1970年にビオロジック、1981年にビオディナミを開始した、アルザス有機農法の先駆者。当主ジャン・ピエールは、コルマールの南、ファッフェンハイム村にあるブドウ農家の12代目。長年の真摯なビオディナミ栽培により力強さを備えたブドウ樹には生命力が吹き込まれ、近年はボルドー液の使用も大幅に低減した。12haの自社畑の一部は、ブルゴーニュと同じジュラ紀ドッガー時代(バトニアン期、バジョシアン期を含む)の魚卵状石灰岩も豊富。醸造時は、白品種も全て全房でプレスし、100年以上使い続ける30hlのフードル(大樽)で熟成。1988年以来、補糖を一度も行っていない。複数ある亜硫酸無添加キュヴェには立体感ある舌ざわりがともない、触覚的なテクスチュアが現れる。信条は、「ブドウの樹は、天と地をつなぐ架け橋。ワインの本質とは審美的なものであり、それは芸術の一分野を占めている。ワインは自然への愛と、畏怖の念が刻印されるべきものである」。
 
【ワインはすべて、気候条件に恵まれない年で、ブドウを買う場合であっても、ビオディナミで栽培され、手作業で収穫されたブドウのみを原料としています。圧搾は空気圧式プレスで行い、補糖、補酸はせず、自然酵母で発酵させ、温度管理はしていません。通常1~2回は澱引きをし、マロラクティック発酵もまた自発的に、そして完全に行われます。
発酵が終わると、古いオークの大樽の中で細かい澱とともに平均6~9ヵ月間熟成されます。清澄剤は使用しませんが、瓶詰め前にセルロース繊維によるろ過を施します。またワインの“純度”を保つために、2002年からナチュラルコルクの使用をやめ、王冠で栓をすることにしました(クレマンはナチュラルコルクを使用)。これにより、同じキュヴェのすべてのボトルが時間とともに均等に熟成し、長期熟成が保証されるのです。私たちのワインにはどれも、テロワール、ヴィンテッジ、そして私たち畑への手入れによって生まれた独特なバランスがあります。
私たちは、ワインを“製造する”のではなく、真正の生きたワインを“育て”ています。 ジャン=ピエール&シャンタル・フリック】

Pierre Frick Pierre Frick 1970年にビオロジック、1981年にビオディナミを開始した、アルザス有機農法の先駆者。当主ジャン・ピエールは、コルマールの南、ファッフェンハイム村にあるブドウ農家の12代目。長年の真摯なビオディナミ栽培により力強さを備えたブドウ樹には生命力が吹き込まれ、近年はボルドー液の使用も大幅に低減した。12haの自社畑の一部は、ブルゴーニュと同じジュラ紀ドッガー時代(バトニアン期、バジョシアン期を含む)の魚卵状石灰岩も豊富。醸造時は、白品種も全て全房でプレスし、100年以上使い続ける30hlのフードル(大樽)で熟成。1988年以来、補糖を一度も行っていない。複数ある亜硫酸無添加キュヴェには立体感ある舌ざわりがともない、触覚的なテクスチュアが現れる。信条は、「ブドウの樹は、天と地をつなぐ架け橋。ワインの本質とは審美的なものであり、それは芸術の一分野を占めている。ワインは自然への愛と、畏怖の念が刻印されるべきものである」。

【ワインはすべて、気候条件に恵まれない年で、ブドウを買う場合であっても、ビオディナミで栽培され、手作業で収穫されたブドウのみを原料としています。圧搾は空気圧式プレスで行い、補糖、補酸はせず、自然酵母で発酵させ、温度管理はしていません。通常1〜2回は澱引きをし、マロラクティック発酵もまた自発的に、そして完全に行われます。
発酵が終わると、古いオークの大樽の中で細かい澱とともに平均6〜9ヵ月間熟成されます。清澄剤は使用しませんが、瓶詰め前にセルロース繊維によるろ過を施します。またワインの“純度”を保つために、2002年からナチュラルコルクの使用をやめ、王冠で栓をすることにしました(クレマンはナチュラルコルクを使用)。これにより、同じキュヴェのすべてのボトルが時間とともに均等に熟成し、長期熟成が保証されるのです。私たちのワインにはどれも、テロワール、ヴィンテッジ、そして私たち畑への手入れによって生まれた独特なバランスがあります。
私たちは、ワインを“製造する”のではなく、真正の生きたワインを“育て”ています。 ジャン=ピエール&シャンタル・フリック】
Pierre Frick Pierre Frick 1970年にビオロジック、1981年にビオディナミを開始した、アルザス有機農法の先駆者。当主ジャン・ピエールは、コルマールの南、ファッフェンハイム村にあるブドウ農家の12代目。長年の真摯なビオディナミ栽培により力強さを備えたブドウ樹には生命力が吹き込まれ、近年はボルドー液の使用も大幅に低減した。12haの自社畑の一部は、ブルゴーニュと同じジュラ紀ドッガー時代(バトニアン期、バジョシアン期を含む)の魚卵状石灰岩も豊富。醸造時は、白品種も全て全房でプレスし、100年以上使い続ける30hlのフードル(大樽)で熟成。1988年以来、補糖を一度も行っていない。複数ある亜硫酸無添加キュヴェには立体感ある舌ざわりがともない、触覚的なテクスチュアが現れる。信条は、「ブドウの樹は、天と地をつなぐ架け橋。ワインの本質とは審美的なものであり、それは芸術の一分野を占めている。ワインは自然への愛と、畏怖の念が刻印されるべきものである」。

【ワインはすべて、気候条件に恵まれない年で、ブドウを買う場合であっても、ビオディナミで栽培され、手作業で収穫されたブドウのみを原料としています。圧搾は空気圧式プレスで行い、補糖、補酸はせず、自然酵母で発酵させ、温度管理はしていません。通常1〜2回は澱引きをし、マロラクティック発酵もまた自発的に、そして完全に行われます。
発酵が終わると、古いオークの大樽の中で細かい澱とともに平均6〜9ヵ月間熟成されます。清澄剤は使用しませんが、瓶詰め前にセルロース繊維によるろ過を施します。またワインの“純度”を保つために、2002年からナチュラルコルクの使用をやめ、王冠で栓をすることにしました(クレマンはナチュラルコルクを使用)。これにより、同じキュヴェのすべてのボトルが時間とともに均等に熟成し、長期熟成が保証されるのです。私たちのワインにはどれも、テロワール、ヴィンテッジ、そして私たち畑への手入れによって生まれた独特なバランスがあります。
私たちは、ワインを“製造する”のではなく、真正の生きたワインを“育て”ています。 ジャン=ピエール&シャンタル・フリック】
Pierre Frick Pierre Frick 1970年にビオロジック、1981年にビオディナミを開始した、アルザス有機農法の先駆者。当主ジャン・ピエールは、コルマールの南、ファッフェンハイム村にあるブドウ農家の12代目。長年の真摯なビオディナミ栽培により力強さを備えたブドウ樹には生命力が吹き込まれ、近年はボルドー液の使用も大幅に低減した。12haの自社畑の一部は、ブルゴーニュと同じジュラ紀ドッガー時代(バトニアン期、バジョシアン期を含む)の魚卵状石灰岩も豊富。醸造時は、白品種も全て全房でプレスし、100年以上使い続ける30hlのフードル(大樽)で熟成。1988年以来、補糖を一度も行っていない。複数ある亜硫酸無添加キュヴェには立体感ある舌ざわりがともない、触覚的なテクスチュアが現れる。信条は、「ブドウの樹は、天と地をつなぐ架け橋。ワインの本質とは審美的なものであり、それは芸術の一分野を占めている。ワインは自然への愛と、畏怖の念が刻印されるべきものである」。

【ワインはすべて、気候条件に恵まれない年で、ブドウを買う場合であっても、ビオディナミで栽培され、手作業で収穫されたブドウのみを原料としています。圧搾は空気圧式プレスで行い、補糖、補酸はせず、自然酵母で発酵させ、温度管理はしていません。通常1〜2回は澱引きをし、マロラクティック発酵もまた自発的に、そして完全に行われます。
発酵が終わると、古いオークの大樽の中で細かい澱とともに平均6〜9ヵ月間熟成されます。清澄剤は使用しませんが、瓶詰め前にセルロース繊維によるろ過を施します。またワインの“純度”を保つために、2002年からナチュラルコルクの使用をやめ、王冠で栓をすることにしました(クレマンはナチュラルコルクを使用)。これにより、同じキュヴェのすべてのボトルが時間とともに均等に熟成し、長期熟成が保証されるのです。私たちのワインにはどれも、テロワール、ヴィンテッジ、そして私たち畑への手入れによって生まれた独特なバランスがあります。
私たちは、ワインを“製造する”のではなく、真正の生きたワインを“育て”ています。 ジャン=ピエール&シャンタル・フリック】
Pierre Frick
ピエール・フリック
クレマン・ダルザス サン・シュルフィト・アジュテ
Cremant d'Alsace 
クレマン・ダルザス サン・シュルフィト・アジュテ
品種:ピノ・ブラン、オーセロワ他
※品種構成はVTにより異なる
40日間アルコール発酵
7ヵ月間大樽で熟成
残糖分で瓶内二次醗酵
出来上がりのガス圧を得ることができる残糖を計算して、使用するブドウの割合をその年ごとに決める。
デゴルジュマン時に減る分は同じワインを足し、その際にもドザージュはしない。
ピノ・ノワール ストランゲンベルグ ゼロ・シュルフィト・アジュテ
Pinot Noir - Strangenberg - zero sulfite ajoute
ピノ・ノワール ストランゲンベルグ ゼロ・シュルフィト・アジュテ
品種:ピノ・ノワール100%
位置:380m、東向き
土壌:硬い石灰質の敷石の上の褐色石灰質土壌
除梗せず、ステンレスタンクで10~15日間マセレーション
22日間アルコール発酵
大樽(120年物の古いオーク樽)で11ヵ月間醸造
除梗せず、ステンレスタンクで10~15日間マセレーション
22日間アルコール発酵
大樽(120年物の古いオーク樽)で11ヵ月間醸造
ピノ・グリ マセラシオン ロット・ミュルレ
Pinot Gris Macération - Rot Murle 
ピノ・グリ マセラシオン ロット・ミュルレ
品種:ピノ・グリ100%
位置:平野の近くの突出した丘の頂上
        (Rot murle区画)
土壌:硬い石灰質の敷石の上の鉄分を含む、褐色石灰質土壌 (Rot murle区画)
7日間全房マセレーション
大樽で7ヵ月間熟成
区画名は“赤い壁”を意味する。ストラスブルグの大聖堂のように、アルザス伝統的建築物は赤い砂岩で造られることが多い。硬い石灰質の敷石の上の、鉄分を含む褐色石灰質土壌。丘の頂上に位置する畑で、日照時間が最も長い畑の一つ。
ピノ・ノワール  フィザリス サン・シュルフィト・アジュテ
Pinot Noir - Physalis  - sans sulfite ajoute
ピノ・ノワール  フィザリス サン・シュルフィト・アジュテ
品種:ピノ・ノワール100%
位置:東向き
   (ロット・ミュルレの丘に隣接)
土壌:レスを含む粘土石灰質
一週間全房発酵
古い大樽で10ヵ月間熟成
Physalis=ホオズキの咲く畑からの単一区画キュヴェ。フレッシュな果実味が前面に出るよりも、スパイス、タバコ、カシス、スモークした肉などのアロマがあり、しなやかなタンニンのソフトな口当たりのワインができやすい区画。突出した鉱物感よりも美しいバランスとエレガンスが特徴。
以前は区画の名を冠さないピノ・ノワールにブレンドしていたが、樹齢も落ち着いてきたため、2020VTからは分けて瓶詰めしている。
ピエール・フリック / ピノ・ブラン
Pierre Frick / Pinot Blanc
ピエール・フリック / ピノ・ブラン
品種:ピノ・ブラン100%
植樹:1980年
位置:標高150m、東向き
土壌:石灰質粘土
約3週間のアルコール発酵
120年の経過したオーク樽で5ヵ月間の熟成
ピエール・フリックの定番白ワイン。アルザスらしい、果実味の厚みと、ピノ・ブランらしい酸。
リースリング・ビール
Riesling - Bihl 
リースリング・ビール
品種:リースリング100%
植樹:1977年(Bihl区画)、1985年(その他区画)
位置:小さい丘の上、南向き(ビール)
土壌:黄土混じりの粘土石灰土壌
11ヵ月間アルコール発酵
オークの大樽でシュールリーしながら16ヵ月間熟成
ピエール・フリックの定番白ワイン。原料としてブドウが使用される、3区画あるうちの2区画のBihlの畑で植え替えを行ったため、2019年は他の区画のRieslingを使用。そのため、先の約5年間は”Bihl”の呼称が外れる。
ピノ・グリ マセラシオン "ヴェ" サン・シュルフィト・アジュテ 
Pinot Gris Maceration - "V" - sans sulfite ajoute
ピノ・グリ マセラシオン "ヴェ" サン・シュルフィト・アジュテ 
植樹:2000年代
位置:標高350m、南南東
土壌:石灰質泥炭岩
8日間全房マセレーション
オークのフードル(120年以上経過)で6ヶ月間熟成
畑:グラン・クリュ フォルブルグ
輝く深紅色。熟れた赤い果実、アーモンドの白い実、シナモン、タバコやウイスキーの香り。上品でかつドライ、細やかなタンニンとフレッシュさがありたっぷりとしている。余韻にはミネラルとサクランボの果核を長く感じさせられる。
リースリング フォルブルグ・グラン・クリュ サン・シュルフィト・アジュテ
Riesling - Vorbourg Grand Cru
リースリング フォルブルグ・グラン・クリュ サン・シュルフィト・アジュテ
品種:リースリング100%
植樹:1988年
位置:標高270m、南向き
土壌:石灰質
大樽で発酵
大樽で10カ月間熟成
アルザス地方全体でみても、特に日照時間の多い、フォルブルグの丘にある畑。果実も熟しやすく、出来上がるのワインの熟成ポテンシャルも高い。
ゲヴュルツトラミネール マセラシオン サン・シュルフィト・アジュテ 
Gewurztraminer Maceration - sans sulfite ajoute
ゲヴュルツトラミネール マセラシオン サン・シュルフィト・アジュテ 
品種:ゲヴュルツトラミネール100%
植樹:1990年代
位置:標高350m、北東
土壌:黄土の石灰質粘土、鉄分を含む石灰質粘土
品種:ゲヴュルツトラミネール100%
植樹:1990年代
位置:標高350m、北東
土壌:黄土の石灰質粘土、鉄分を含む石灰質粘土
丘の頂上に位置する、ロット・ミュルレの区画は日照時間も多く、果実も熟しやすい。黄金に近いオレンジ色。柑橘類の花、赤い果実、シナモン、バニラ、生姜の香り。余韻は長く、胡椒やラム酒、バラやオレンジのジャムが感じられる。
リースリング・ロット・ミュルレ
Riesling Rot Murle 
リースリング・ロット・ミュルレ
品種:リースリング100%
位置:平野の近くの突出した丘の頂上
        (Rot murle区画)
土壌:硬い石灰質の敷石の上の鉄分を含む、褐色石灰質土壌 (Rot murle区画)
大樽で発酵
大樽で10ヵ月間熟成
区画名は 赤い壁 を意味する。ストラスブルグの大聖堂のように、アルザス伝統的建築物は赤い砂岩で造られることが多い。硬い石灰質の敷石の上の、鉄分を含む褐色石灰質土壌。丘の頂上に位置する畑で、日照時間が最も長い畑の一つ。
ピノ・グリ・マセラシオン・サン・シュルフィト・アジュテ 
Pinot Gris Maceration  sans sulfite ajoute
ピノ・グリ・マセラシオン・サン・シュルフィト・アジュテ 
品種:ピノ・グリ100%
植樹:1980年、1999年
位置:標高270m(北向き)、標高230m(東向き)
土壌:石灰質粘土、石灰石、
ステンレスタンクで1週間マセレーション
大樽で7ヵ月間熟成
日当たりの特に良い、2つの区画のブドウを使用している。口当たりはドライだが、酸化的な甘みのニュアンスがあり、良く熟した果実を使っているので、品種固有のアロマも濃く、複雑。
Riesling Macération - Vorbourg Grand Cru - sans sulfite ajouté
リースリング・マセラシオン フォルブルグ・グラン・クリュ
サン・シュルフィト・アジュテ
 
品種:リースリング100%
植樹:1988年
位置:標高270m、南向き
土壌:石灰質
7日間マセレーション
大樽で発酵
大樽で10ヵ月間熟成
アルザス地方全体でみても、特に日照時間の多い、フォルブルグの丘にある畑。果実も熟しやすく、出来上がるワインの熟成ポテンシャルも高い。
Riesling - Steinert Grand Cru
リースリング シュタイネール・グラン・クリュ
 
品種:リースリング100%
植樹:1988年
標高:270m
位置:南向き
土壌:石灰質
大樽で発酵
大樽で9ヵ月間熟成
区画名:シュタイナーは一帯の中でも特に傾斜度が高い。シュタイナーとは、直訳すると、”小石の斜面”といったところで、石灰質の石が、多く見受けられる。味わいは垂直的で、優雅な骨格を持つ。
Gewurztraminer -  Rot Murlé
ゲヴゥルツトラミネール ロット・ミュルレ
 
品種:ゲヴェルツトラミネール100%
位置:平野の近くの突出した丘の頂上
        (Rot murle区画)
土壌:硬い石灰質の敷石の上の鉄分を含む、褐色石灰質土壌 (Rot murle区画)
大樽で発酵
大樽で9ヵ月間熟成
柔らかな果実味、アルザスのお手本ともいうべき造り。シュレールほどドライに仕上げていないが、おいしさがじわじわと伝わってくる。やさしい飲み口で、いいブドウから自然な形で仕上げる彼の信念が表れている。
Pinot Gris Macération -  Vorbourg Grand Cru -
sans sulfite ajouté
ピノ・グリ・マセラシオン フォルブルグ・グラン・クリュ
サン・シュルフィト・アジュテ
 
品種:ピノ・グリ100%
植樹:2000年代
位置:標高350m、南南東
土壌:石灰質泥炭岩
品種:ピノ・グリ100%
植樹:2000年代
位置:標高350m、南南東
土壌:石灰質泥炭岩
畑:グラン・クリュ フォルブルグ
輝く深紅色。熟れた赤い果実、アーモンドの白い実、シナモン、タバコやウイスキーの香り。上品でかつドライ、細やかなタンニンとフレッシュさがありたっぷりとしている。余韻にはミネラルとサクランボの果核を長く感じさせられる。
 
 

ピエール・フリックとは

 
 

地域:Alsace アルザス
地区、村:Pfaffenheim ファッフェンハイム村
造り手:Chantal Frick シャンタル・フリック
Jean-Pierre Frick ジャン=ピエール・フリック
HP : http://www.pierrefrick.com/
 
創業年:1970
ドメーヌ解説:
1970年にビオロジック、1981年にビオディナミを開始した、アルザスでの有機農法の先駆者。当主ジャン・ピエールは、コルマールの南、ファッフェンハイム村にあるブドウ農家の12代目。長年の真摯なビオディナミ栽培により力強さを備えたブドウ樹には生命力が吹き込まれ、近年はボルドー液の使用も大幅に低減した。12haの自社畑の一部は、ブルゴーニュと同じジュラ紀ドッガー時代(バトニアン期、バジョシアン期を含む)の魚卵状石灰岩も豊富。醸造時は、白品種も全て全房でプレスし、100年以上使い続ける30hlのフードル(大樽)で熟成の樽として、多数保有している。1988年以来、補糖を一度も行っていない。複数ある亜硫酸無添加キュヴェには立体感ある舌ざわりがともない、触覚的なテクスチュアが現れる。信条は、「ブドウの樹は、天と地をつなぐ架け橋。ワインの本質とは審美的なものであり、それは芸術の一分野を占めている。ワインは自然への愛と、畏怖の念が刻印されるべきものである」。
 
畑について:リュー・ディーとグラン・クリュ
 
全体としては、Doggerドッガーと呼ばれる、ジュラ紀中期の海洋堆積物で白っぽく、魚の卵の小粒サイズな石灰岩が多い。簡単に割ることが出来る脆い岩で小石が多く、保水性が低いのが特徴。
 
・ビール
区画名はこぶ、小さな丘を意味しファッヘンハイム村のある平野へと、つき出ている。褐色石灰質とルース土壌の西向きの丘。主にリースリングが植わる。
 
・ロート・ミュルレ
区画名は赤い壁を意味する。ストラスブルグの大聖堂のように、アルザス伝統的建築物は赤い砂岩で造られることが多い。硬い石灰質の敷石の上の、鉄分を含む褐色石灰質土壌。丘の頂上に位置する畑で、日照時間が最も長い畑の一つ。ピノ・ノワール、ピノ・グリ、リースリング、ゲヴェルツトラミネールが植わる
 
・ストランジェンベルク
区画名が意味する通り、急な斜面の丘の中腹の畑。東向きの乾燥した丘の頂上に位置します。硬い石灰質の敷石の上の褐色石灰質土壌です。主にピノ・ノワールが植わる。
 
・グラン・クリュ・シュタイネール
東向きの斜面で、ファッフェンハイム村一帯の畑の中でも最も斜面の急な畑の一つ。乾燥して、水はけがとてもよく、土壌の大部分は石灰岩で構成されている。丘全体で、均一なテロワールを有しており、細かな石灰岩が表土を覆っています。シュタイネールとは、細かな石の多いといういみで、区画名の由来にもなっています。この土地の特性に適するためには、活性石灰岩(Calcaire Actif)や乾燥に強い台木を選ぶ必要があり、樹勢の穏やかな品種を選ぶ必要がある。リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカが植わる。
 
・グラン・クリュ・フォールブルグ
南南東向きの畑で、区画名の示す通り、ロウファッハ村のイザンブルグの城の前の丘に位置する。砂岩と魚卵状石灰岩、礫岩の小石の上に形成されている。アルザスのブドウ栽培エリアの南側に位置し、ヴォージュ山脈の二つの峰のおかげで降水量は極めて少なく、日照時間がアルザス全体で見ても多い畑。おかげで果実は早熟だが、しばしば、貴腐菌がつくことも多い。」
 
自社畑面積: 12ha
栽培:ビオディナミ Demeter, Ecocert
醸造:空気式圧搾機でプレス。自然酵母で醗酵。熟成はオークの大樽でシュールリー。
年間平均生産量:80000
 
202201
ワインはすべて、気候条件に恵まれない年で、ブドウを買う場合であっても、ビオディナミで栽培され、手作業で収穫されたブドウのみを原料としています。圧搾は空気圧式プレスで行い、補糖、補酸はせず、自然酵母で発酵させ、温度管理はしていません。通常12回は澱引きをし、マロラクティック発酵もまた自発的に、そして完全に行われます。
発酵が終わると、古いオークの大樽の中で細かい澱とともに平均69ヶ月間熟成されます。清澄剤は使用しませんが、瓶詰め前にセルロース繊維によるろ過を施します。またワインの純度を保つために、2002年からナチュラルコルクの使用をやめ、王冠で栓をすることにしました(クレマンはナチュラルコルクを使用)。これにより、同じキュヴェのすべてのボトルが時間とともに均等に熟成し、長期熟成が保証されるのです。私たちのワインにはどれも、テロワール、ヴィンテッジ、そして私たち畑への手入れによって生まれた独特なバランスがあります。
私たちは、ワインを製造するのではなく、真正の生きたワインを育てています。
ジャン=ピエール&シャンタル&トマ・フリック


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