Bourgogne Haut Cote de Nuites Clos Saint Fhilibert
ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ・クロ・サン・フェリベール
ライチやパイナップルなどのエキゾチックな果物の生き生きとした香り、胡椒や植物の青い香りも感じられる。口当たりは緻密で繊細、直線的でアペラシオンの特徴が良く出ている。土壌由来の石のニュアンス、酸味、余韻の長さは正にクロサンフィリベールらしい。素晴らしいバランスだが控えめな部分もあってまだ進化の余地がある。2022年末から10年間は問題なく楽しめるだろう。
Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
シャルドネ種100%。ポマールにある「Aux Seurets (オー スーレ)」という区画にある畑の葡萄が使われていて樹齢は約20年になります。土壌は少し泥灰土混じりの粘土石灰質で比較的深く、シャルドネに適した区画です。葡萄の成熟がかなり早い区画で凝縮した葡萄から出来るワインは、熟した桃のようなアロマ、フレッシュで丸みのある口当たりとハツラツとした酸味。とてもバランスが良く飲みやすい味わいです。
Ladpix
ラドワ
シャルドネ種100%。標高300m以上の斜面に位置する「Bois de Gréchon(ボワ ド グレション)」の区画の買い葡萄をドメーヌの白と同じように醸造。単一区画の葡萄のみで醸造しているため、本来ならばラベルに区画名を入れることができるのですが、申請上の手違いで2018年ヴィンテージは区画名を入れることができませんでした。以前入荷したことがあるラドワ1級とは別のワインになります。砂糖漬けの柑橘果実のアロマ、きれいな酸味とフレッシュな果実味、バランス良いエレガントな味わいで余韻にミネラル由来の苦味を少し感じます。
Saint Romain
サン・ロマン
シャルドネ種100%。南向きの「Sous le Château(スー ル シャトー)」と西向きの「Sous Roche(スー ロッシュ)」の2区画の葡萄。葡萄の平均樹齢は30年で石が少し散らばる粘土質土壌の葡萄の成熟が早い畑の葡萄から搾られたジュースを購入して醸造しています。フレッシュな杏子やプラムを連想させるような香り、爽やかな優しい口当たりでとても愛想が良く飲みやすい味わい。余韻の直線的なミネラルが熟成もできる可能性を感じさせます。
Saint Aubin Premier Cru
サン・トーバン・プルミエ・クリュ
【シャルドネ100%】
Meursault
ムルソー
シャルドネ種100%。畑は1級区画「Santenots(サントノ)」に隣接する「La Vigne Blanche(ラ ヴィーニュ ブランシュ)」と「En Marcausse(アン マルコス)」の2区画。南東向きの日当たりの良い斜面で粘土の深い土壌に樹齢約45年の葡萄が植えられており、この区画の葡萄を購入して醸造しています。熟した洋梨や杏子の香り、たっぷりとした豊かな口当たりとオイリーな旨味。アフターに繊細な酸味が実にムルソーらしい味わいですが、バランスが整うまで少し熟成に時間を要します。
Corton-Charlemagne Grand Cru
コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ
シャルドネ種100%。コート ド ボーヌの生産者と「ヴォーヌ ロマネ1級 レ ショーム」の葡萄ジュースを交換して2011年ヴィンテージから実験的に造り始めました。交換したジュースからワインを造るのは難しかった経験から、2012年ヴィンテージからはドメーヌが畑作業から携わってより良い葡萄を作るように変えました。畑の区画はペルナン ヴェルジュレスに近く、ドメーヌ ジョルジュ ルミエの所有する区画に程近い場所にあります。少し酸味のある洋梨のようなアロマ、湿った石のようなミネラル感、凝縮してコンパクトにまとまった直線的な味わい。余韻も力強く長いので素晴らしいポテンシャルを持ったワインです。
Bourgogne Cote-D’or Rouge Cuvee Etienne Camuzet
ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ・キュヴェ・エティエンヌ・カミュゼ
ピノ ノワール種100%。ドメーヌの創設者「Étienne Camuzet(エチエンヌ カミュゼ)」の名前をキュヴェ名にしているこのワインは、ヴォーヌ ロマネ村近郊にあるドメーヌの所有畑で収穫された葡萄のみを使用しています。3種のブルゴーニュ ルージュのキュヴェの中で複雑さと繊細さが際立つスペシャルキュヴェとして1つ上のランク付けと考えており、サクランボや黒い果実のアロマが心地良く、口当たりはとても柔らかく繊細で余韻が長め。タンニンはしっかりしていますが、ワインに溶け込んでいて深みのある凝縮した味わいになっています。
Bourgogne Cote-D’or Rouge Hemisphere Nord
ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ・エミスフェール・ノール
Hémispère Nord(エミスフェール ノール)とは「北半球」という意味で、コート ドールの北側に位置するジュヴレ シャンベルタン村の葡萄をメインで使用している。3つのキュヴェの中でもより緊張感とストラクチャーがあるワインで、サクランボやイチゴのような赤い果実を砕いたような強い香り、フレッシュなイチジクのような香りも感じられる。葡萄が良く成熟したことを感じさせるような濃密な口当たり、オイリーだが重たくはない。タニックだが甘味があって肉厚、アフターには凝縮感を感じさせ、骨格のあるたっぷりとした味わい。豊かな果実味が開いていてバランスも良くすでに美味しいが、今後10年間は徐々に熟成していく様を楽しめるだろう。
Bourgogne Cote-D’or Rouge Hemisphere Sud
ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ・エミスフェール・シュッド
2018年ヴィンテージからブルゴーニュ コート ドール ルージュ(旧ブルゴーニュ ルージュ)を3つのキュヴェに分けて醸造。Hémispère Sud(エミスフェール スッド)とは「南半球」という意味で、コート ドールの南側に位置するポマール村の葡萄を使用している。3つのキュヴェの中ではチャーミングで軽やかな飲みやすい味わいで、黒い果実やイチジク、少し植物のようなフレッシュな香りも感じられる。口当たりは丸みがあって肉厚、濃厚でハーモニーも取れており、余韻は繊細だが暑かったヴィンテージであったことは連想できる、魅力的な味わいですでに飲める状態に仕上がっているが、10年くらいは問題なく熟成させられるポテンシャルも持っている。
Bourgogne Cote-D’or Rouge
ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ
【ピノ・ノワール100%】
Fixin
フィクサン
【ピノ・ノワール100%】
控えめな赤や黒い果実の香りが深みのある印象を感じさせる。口当たりは柔らかく緻密できめの細かい舌触り、アフターもとても繊細。このキュヴェの特徴であるチャーミングさと優しさが出ており、2022年にはバランスも整ってより濃密になってくると思うので飲み始めても良い。2028年まではフレッシュな状態の味わいが続くだろう。
Marsannay
マルサネ
ピノ ノワール種100%。Couchey(クーシェイ)村に位置する「La Varangée (ラ ヴァランジェ)」とマルサネ村に位置する「Les Récilles(レ レシユ)」の区画の葡萄が使われています。葡萄の樹齢は20年代と比較的若く、瓶詰直後は冷たく固い印象がありますが、少し時間が経つとカシスのような黒い果実のアロマや野イチゴのようなスパイシーなアロマが広がり、肉厚でしっかりとした骨格のある味わいが楽しめます。
Pommard
ポマール
ピノ ノワール種100%。「Les Tavannes(レ タヴァン)」という1級区画に近い区画を中心に計4区画の葡萄を購入。樹齢70年にもなる古木が多く、粒の小さい凝縮した葡萄をドメーヌ物のワインと同様の製法で醸造しています。赤い果実の香りと甘草のような少し甘い香りも感じられ、濃厚な果実味と力強くぎっしり詰まったような旨味とタンニンが感じられてポマールらしい味わいが良く表現されています。
Morey-Saint-Denis
モレ・サン・ドニ
ピノ ノワール種100%。畑は「En Chenevery (アン シュヌヴェリ)」と「Au Clos Solon (オー クロ ソロン)」の2区画にあり、1級畑と隣接している小石のたくさん散らばる肥沃な土壌です。葡萄は大粒になる傾向があるので摘房は慎重に行う必要がありますが、その結果、収穫時には素晴らしい成熟具合の葡萄が収穫できます。赤い果実のアロマと樫樽由来の甘い香りが豊か、1本線が通った直線的な味わいで甘旨味とスパイシーな酸味、メオ カミュゼのワインの中では比較的早いうちから楽しめます。
Nuits-Saint-Georget
ニュイ・サン・ジョルジュ
ピノ ノワール種100%。ヴォーヌ ロマネのアペラシオンに隣接する「Au Bas de Combe(オー バ ド コンブ)」に約0.6haの区画を所有。東南東向きの緩やかな斜面の畑で葡萄の木の樹齢は約50年です。古木が多いために段階的に植え替えを行っており、その穴を埋めるために買い葡萄も使っているので2013年からネゴシアンラベルになっています。カシスのような黒い果実のアロマ、フレッシュさと豊かな果実味のバランスが良く、リッチでとてもきれいな口当たり。どちらかと言うとヴォーヌ ロマネに近い印象の味わいです。
Fixin Clos deu Chapitre
フィクサン・クロ・ド・シャピトル
ピノ ノワール種100%。フィサンの村の中心に近い所に畑があり、傾斜が急で畑作業が難しい区画です。葡萄の樹齢は平均50年以上で成熟はゆっくり進むので収穫は遅めに行われます。色調が深く、ブラックベリーやブルーベリーのような黒い果実のアロマ、繊細でストレートな味わい。余韻のきれいなミネラルとタンニンがとても長く感じられるワインです。
Chambolle-Musigny
シャンボール・ミュジニー
ピノ ノワール種100%。地中深くまで土があって水はけの良い「Les Athets (レ ザテ)」と丘の麓にある「Les Drazey (レ ドラゼ)」の2区画の葡萄を使っています。葡萄は小粒で凝縮しており、糖度と酸度のバランスが素晴らしい葡萄が収穫できます。赤や黒の果実がたくさん入ったカゴを連想させるような様々なフルーツのアロマ、繊細な酸味と豊かな渋味、シャンボール ミュジニーとしては力強く直線的な味わいで少し熟成を要します。
Vosne-Romanee
ボーヌ・ロマネ
ピノ ノワール種100%。畑の広さは約1.4haで2つの区画の葡萄が使われています。樹齢約30年の木が主体の「Les Barreaux(レ バロー)」の区画はフレッシュ感ときれいな酸を表現し、樹齢約60年の古木主体の「Les Communes(レ コミュヌ)」の区画は絹のような柔らかさとエレガントさを表現しています。スモークしたような香りとサクランボのような赤い果実のアロマ、滑らかな口当たりと豊かな酸味はヴォーヌ ロマネのキャラクターを表現しています。葡萄の成熟が遅い畑で収穫は比較的最後のほうになります。
Nuits-Saint-Georget Premier Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ
ピノ ノワール種100%。黒い果実のアロマ豊かで凝縮感のある口当たりとフレッシュで絹のような舌触り。素晴らしく柔らかな風味が絶え間なく続いて余韻に少しだけ固さを感じますが、十分魅惑的な味わいです。所有畑の「Aux Boudots(オー ブドー)」の一部と買い葡萄の1級区画「Les Crots(レ クロ)」をアサンブラージュしたワインで、ニュイ サン ジョルジュらしいキャラクターが良く出ており、重厚感がありますが荒々しいニュアンスは全くありません。
Chambolle-Musigny Premier Cru Les Cras
シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・クラ
ピノ ノワール種100%。シャンボール村の北、冷涼な気候の渓谷の入り口に位置し、南向きの深い粘土質土壌の畑でテロワールには太陽の恵みが素晴らしく表現されます。まだ若木が多く早熟な畑ですが、手入れと摘房を念入りに行うことで粒が小さく凝縮した葡萄を収穫しています。イチゴなどの赤い果実の甘い香り、口当たりはチャーミングで肉付きが良いしっかりとした果実味がありながらも繊細な酸味と余韻の直線的な味わいがバランスを取っています。
Vosne Romanee Premier Cru
ボーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ
【ピノ・ノワール100%】
Nuits-Saint-Georget Premier Cru Aux Argillats
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オー・ザルジラ
ピノ ノワール種100%。ニュイ サン ジョルジュの町の北、ヴォーヌ ロマネ側にある渓谷の入り口のとても肥沃な場所に畑はあり、このアペラシオンでは比較的土壌は深く、葡萄の樹齢は約40年になります。渓谷から吹き下りる冷たい風の影響で成熟はかなり遅めです。ブラックベリーやカシスの黒い果実のアロマ、滑らかな口当たりと肉厚な果実味。フルーティでチャーミングな味わいですがニュイ サン ジョルジュらしいスパイシーでしっかりとした渋味も感じられます。
Nuits-Saint-Georget Premier Cru Aux Boudots
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オー・ブド
ピノ ノワール種100%。ヴォーヌ ロマネのアペラシオンに隣接する、東向きの日当たりの良い斜面という理想的な場所にある約0.5haの区画で地表、地中ともに小石が多く、1950年代初めと1960年代中ごろに植えられた葡萄の木からは小さくて凝縮した葡萄が取れます。丸く柔らかな口当たり、個性的で威風堂々とした力強さとエレガントさがバランス良く調和しています。ジャン ニコラ氏曰く、余韻に物足りなさを感じていたので近年は少し梗を残してタンニンやミネラルをより強く表現できるようにしています。
Nuits-Saint-Georget Premier Cru Aux Murges
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オー・ムルジュ
ピノ ノワール種100%。東向きの砂のように細かい土壌の区画を約0.75ha所有し、葡萄の木は1965年から1972年の間に植えられました。ビスケットのような甘い香りとブラックベリーのような黒い果実の力強く野性的なアロマ。ハッキリとしたストラクチャーがあり鉱物的なミネラル分も感じられ、肉厚かつ凝縮した味わいが口の中に広がって余韻のタンニンも非常になめらかで繊細です。
Vosne-Romanee Premier Cru les Chaumes
ボーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ショーム
ピノ ノワール種100%。特級区画「La Tâche(ラ ターシュ)」の下に畑があり、比較的深い粘土質土壌で広さは約1.2ha、日当たりの良い東向きの区画に樹齢約40~60年の葡萄の木が植えられています。フランボワーズなどの赤い果実のアロマとキャラメルやアーモンドのような甘い香り、繊細でエレガントな味わいは正にヴォーヌ ロマネのアペラシオンの特徴を忠実に表現しています。「Chaumes」の名前の由来はフランス語で藁(わら)と言う意味の「chaume」から来ているという説、石灰質と言う意味の「calcaire」から来ているという説など色々あります。
Vosne-Romanee Premier Cru Aux Brulees
ボーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・オー・ブリュレ
ピノ ノワール種100%。粘土は比較的深く、大きな石が転がっていて畑を耕すと土の中からも石が出てきます。「Richebourg(リシュブール)」の隣にある区画で丘の麓に位置し、東向きの区画に1930年代に植えられた葡萄の木が整然と並んでいます。ブルーベリーやカシスなどの黒い果実のアロマ、 ビロードのような柔らかな舌触りと躍動感のある力強さがこのワインの懐の深さを感じさせます。若いうちはフレッシュな酸味とタンニンが余韻に強く感じられ、本領を発揮し始めるには6~7年の熟成を要します。
Vosne Romanee Primier Cru Clos Parantoux
ボーヌ・ロマネ・クロ・パラント
ピノ ノワール種100%。小石が散らばり、土が深い東向きの緩やかな斜面の区画に約0.3haの広さを持ち、樹齢約60年の古木から粒が大きいながらも非常に凝縮した葡萄が取れます。1級に格付けされていますが、その潜在能力は特級といっても過言ではありません。フランボワーズなどの赤い果実のアロマ、ミントなどのフレッシュなハーブのアロマなど様々な要素が感じられ、ぎっしり詰まった旨味が爆発的に広がって並外れたポテンシャルを持っていることを感じさせます。ヴィンテージによっては早くから飲めてしまえることもありますが、当主のジャン ニコラ氏曰く、計り知れないポテンシャルを持つこのワインの真の味わいを感じるためには少なくとも10年は寝かせなくてはならないワインとのことです。
Corton Grand Cru Clos Rognet
コルトン・グラン・クリュ・クロ・ロニェ
ピノ ノワール種100%。東向きの緩やかな傾斜の畑でたくさんの小石が混じった粘土質土壌です。広さは約0.45haで1920年代に植えられた古木から凝縮した少し楕円形の葡萄が収穫されます。ブラックベリーやフランボワーズなどの濃厚かつフレッシュなアロマ、キャラメルやドライフルーツのような甘いアロマも感じられ、むせかえるほどエネルギッシュで濃厚ですがミネラル豊かで決して重くはありません。タニックで余韻が長く若いうちは固いですが、4~5年で素晴らしい資質の片鱗を見せ始めます。
Corton Grand Cru Les Perrieres
コルトン・グラン・クリュ・レ・ペリエール
ピノ ノワール種100%。2009年ヴィンテージが初リリースの新しいドメーヌ物ワイン。東~南東向きの畑で広さ0.68ha、1953~54年に植えられたかなり古木で葡萄の粒は小さく凝縮しています。区画の名前通り石が多い畑で土壌に対する石の割合は約50%、石灰岩、珪石の欠片がたくさんあります。緩やかな斜面の畑で熟したサクランボのアロマが広がり、たっぷりとした味わいですが筋肉質で直線的、アフターはタニックで典型的なコルトンの味わい。上記「Clos Rognet(クロ ロニェ)」よりも少し熟成に時間を要します。
Clos de Vouget Grand Cru
クロ・ド・ヴジョ・グラン・クリュ
ピノ ノワール種100%。クロ ド ヴジョ城に隣接する「Près le Cellier(プレ ル セリエ)」という区画に約3haの広さを所有しています。樹齢が90年近くになるものが全体の40%もあり、その他も1960年代に植えられたものなど、古木が大多数を占めます。土の深さは40㎝程しかなく、葡萄の根はその下にある母岩を突き抜けて伸びており、様々な要素を土壌から吸収しています。赤い果実のアロマ、繊細さと複雑さを兼ね添え、とても余韻が長くエレガントなワインです。2007年まで別の生産者に貸していた「Grands Maupertuis(グラン モーペルテュイ)」という区画も所有していますが、広さが小さくごく少量しか生産できないので基本的には混ぜて1つのキュヴェとしてリリースしています。
Echezeaux Grand Cru les Rouge du Bas
エシェゾー・グラン・クリュ・レ・ルージュ・デュ・バ
ピノ ノワール種100%。所有畑の広さは約0.44haで東から南東向きの傾斜のある畑で石が多く散らばる粘土質土壌です。葡萄の木の約25%は近年植え替えられていますが、残りの約75%は樹齢が60年以上になる古木で凝縮した小さい粒の葡萄が取れます。赤い果実と黒い果実のフレッシュなアロマの中にスパイシーさも感じられ、エレガントで爽快なイメージの味わいです。直線的な酸味が特徴で他のグラン クリュより少し熟成に時間が掛かるワインです。
Richebourg
リシュブール・グラン・クリュ
ピノ ノワール種100%。東から南東向きの緩やかな斜面の畑で広さは約0.34ha、小石が多い粘土質土壌です。区画はとても細かく分かれていて「Les Verroilles(レ ヴェロワイユ)」と「Les Richebourgs(レ リシュブール)」に併せて8区画あります。葡萄の木は1950年代に植えられ、糖度と酸度のバランスがとても良い小さい粒の葡萄が取れます。フレッシュながらも凝縮した味わいで熟成には新樽を使い、深みと繊細さを与えています。隣接する1級畑の「Cros-Parantoux(クロ パラントゥ)」よりも筋肉質で男性的な味わいになります。